出版社内容情報
芸の道と恋の道。私はどちらも我がものとしたい──。時代に翻弄されながらも、己の足で立ち上がる静御前の生涯を描く傑作長編。
内容説明
「芸の道か恋の道、どちらかしか選べない」そう語る母に反発心を抱く日の本一の白拍子・静。後見人・桜町中納言への淡い想いや、何かが足りない己の舞に悩む日々の中で、運命の相手、源義経に出会う。それは、一途で激しい恋の始まりだった。時代の波に翻弄されながらも、静はいつしか義経のためだけに舞いたいと願うようになり…。舞と恋を胸に、己の足で立ち上がる静御前を描く傑作時代長編。
著者等紹介
篠綾子[シノアヤコ]
1971年埼玉県生まれ。2000年『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』で健友館文学賞を受賞し、デビュー。05年「虚空の花」で九州さが大衆文学賞佳作、17年「更紗屋おりん雛形帖」シリーズで歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、19年『青山に在り』で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこ
6
義経への恋、郷への嫉妬を受け入れなかったら静は母親へのモヤモヤをずっと引きずってたと思う。静の舞が義経と出会ってからは無機質な神から人に近い神に変わっていく。2023/05/20
コルネリア
1
「義経と郷姫」と対になる話し。2022/12/21
レリゴー
1
登場人物や場面場面で既視感を覚えたが、同著者の「義経と郷姫」の静御前視点の話だった。読み直さねば。 そして今大河を見ているせいか北条時政が鎌倉殿の13人で脳内再生されて「時政パパ!」と思ってしまった。出番は少ないけどね。2022/11/22