出版社内容情報
超高校級サーファー・光秀と校内一の優等生・恵理。正反対の二人は、体だけの関係を持つようになり……。永遠の青春小説〈新装版〉。
内容説明
どうしても必要だった。彼の体が。決して恋ではないけれど―。校内一の優等生・恵理は、ある“現場”を同級生の光秀に目撃されてしまう。以来、超高校級サーフィーで誰とでも寝ると噂される彼と、体を重ねるようになる。それは互いの欲望を満たすだけの関係、のはずだった。ままならない体と心、そして厳しい現実にふたりは…。切実に生きる18歳を描き出す、永遠の青春小説“新装版”。
著者等紹介
村山由佳[ムラヤマユカ]
1964年7月東京都生まれ。立教大学文学部卒業。会社勤務などを経て、93年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で第22回柴田錬三郎賞、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞を受賞。21年『風よあらしよ』で第55回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くろにゃんこ
25
高校生の・・・恋愛?性欲?の話に最初は斜め読みでしたが、親のがん闘病を目の当たりにする戸惑いや困惑に一緒に押しつぶされそうになりました。命を繋ぐ延命措置のありかたも、意思を明確にすることを考えなくては。さまざまなことを乗り越えて変わった二人。身体の関係から始まる恋愛ですね。2023/02/15
ここぽぽ
6
過去に読了。なかなかあり得ない高校生の関係。描写が生々しくて息遣いまで聞こえてきそう。濃かった。
逍遥遊
3
20-1-20230705 ベストブック候補。いいね。女性作家ならではの表現。ドラッグ、セックス、死、不倫、殺人?。。。これでもかって攻めてくる。すごい作家だ。光秀・・・いいね。2023/07/05
margaret
3
村山さんだからこそ描ける世界観。性描写が綺麗で、主人公の若さゆえのエネルギーが感じられます。年頃の男女の悩みと現実がリアルに描かれ、読み応えのある作品です。2023/05/28
znfrsti
2
自然であること、わたしは光秀の父親を、嫌いではない、どころか好きだと思った、こんな大人になりたいのかもしれない、この本もまた、なんだってしていいと言ってくれた2023/10/13
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- 和書
- 2008年日本はこうなる