出版社内容情報
ついに最後の事件解決へ──。名探偵・明智小五郎の関わった事件を発生順に並べた唯一無二のコレクション、〈戦後編〉完結巻!
内容説明
“影男”と呼ばれる正体不明の男は、無数の名前と顔を使い分け、自らの犯罪体験を書く小説家でもあった。ある日、彼は“殺人請負会社”を運営する須原から、完全犯罪のアイディア出しを依頼される。後日、その案通りに残酷な殺人が行われるが…(「影男」)。少年探偵団と魔法博士が、ルビーのカブトムシを巡り最後の対決をする(「赤いカブトムシ」)。明智シリーズの集大成!戦後編、第4弾。堂々の完結。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年三重県生まれ。1965年7月28日、逝去。大正から昭和にかけて日本を代表する推理小説作家。日本探偵作家クラブ初代会長、日本推理作家協会初代理事長。正五位勲三等瑞宝章を受章。早稲田大学を卒業後多くの職業を経て、23年雑誌「新青年」に掲載された「二銭銅貨」でデビュー。以後、明智小五郎が活躍する「D坂の殺人事件」「心理試験」などの探偵小説を次々と発表。早くから海外の小説にも造詣が深く、怪奇小説や幻想小説、犯罪小説を数多く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiiseegen
3
戦後編の本巻をもってシリーズも完結。2022/08/31
安土留之
2
「影男」はある種のピカレスクロマン。でも、内容は「陰獣」と「パノラマ島奇譚」の焼き直しで、おまけに「陰獣」に登場する大江春泥ならぬ佐川春泥が影男という設定。 乱歩にはオリジナリティあふれる傑作と焼き直しの書き飛ばしともいえる小説群があるけど、この作品は後者でしょうね。 2022/09/20
SF0830
1
乱歩の晩年の作品。全盛期のパノラマ島とかとくらべると、出来は落ちる。タイトルは有名なので読んでみた。2024/06/06
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- 和書
- 尼崎市の100年