出版社内容情報
幕末の激動の時代に己の意地と誠を貫いた新選組副長・土方歳三の壮烈な生涯。巨匠が遺した傑作を、大きな活字で読みやすくして復刊!
内容説明
徳川慶喜が大政を奉還し、幕府は崩壊した。鳥羽伏見の戦いで、旧幕軍は維新政府軍に手痛い敗北を喫する。沖田総司は病魔に倒れ、近藤勇は刑場の露と消えた。二人の盟友を失った土方歳三は、悲しみにひたる間もなく宇都宮、会津、そして箱館・五稜郭へと転戦する。あたかも死地を求めるかのように―。鋭い探究と新解釈で、激動の時代に身を投じた志士の苛烈な生きざまを描ききる傑作歴史小説。
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
1931年、東京生まれ。旧制横浜高商(現横浜国立大学)卒業。読売新聞社に入り、記者生活後、67年『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、68年『聖少女』で第58回直木賞受賞。2021年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koji
1
微妙な感じ。登場人物それぞれの魅力を語らずに土方だけを魅力的にみせようとしている感がある。その分、あっさりとしていて読みやすいといえば読みやすい。2023/07/13
KT1123
1
伊藤甲子太郎の分離から大政奉還、戊辰戦争を経て函館(箱館)戦争で死ぬまでの土方歳三の話・・・、どちらかというと、京都を出てからの方に力点が置かれている気がしましたが、どうも視点が定まらない印象で(^^; 土方の人物像も、物事突き放して見ているかと思えば妙にウェットな部分もあり、それが魅力的かというとうーん(>_<)昭和60年前後の作品だそうですが、そんなに土方好きでもないせいか、あんまり得意じゃないなという印象。2022/04/19