出版社内容情報
幕末の激動の時代に己の意地と誠を貫いた新選組副長・土方歳三の壮烈な生涯。巨匠が遺した傑作を、大きな活字で読みやすくして復刊!
内容説明
幕府の浪士新徴に応じて、土方歳三は近藤勇、沖田総司らとともに京に上り、新選組を結成した。尊攘・佐幕両派が入り乱れ騒然としていた京の巷で、不逞浪士を相手に血刃をふるう新選組の武名は、池田屋の変、蛤御門の変などの活躍で天下に響きわたった。土方は副長として近藤を助け、隊内を鉄の規律で統制してゆく―。己の信条を貫いた男を描く不朽の名作が、大きな文字で読みやすくなって復刊。
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
1931年、東京生まれ。旧制横浜高商(現横浜国立大学)卒業。読売新聞社に入り、記者生活後、67年『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、68年『聖少女』で第58回直木賞受賞。2021年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ましゃ
9
男にとって、新選組が全てだった。江戸にいた頃は、小さな町道場の居候で、いつ一家の主になれるかもわからない身だった。リーダーとしての資質は近藤勇の方が勝っており、剣の腕も沖田総司の方が勝っている。そんな自分に何が出来るのか…時代の流れを読み、新選組の存在を世に知らしめる事。土方歳三はまさに新選組の軍師である。規律を守るため、情け容赦がない。上巻は一橋慶喜が新将軍となるところまでが描かれる。時代が動き始める。土方歳三は時代の変化とともに新選組に何を求めたのか、土方は新選組の事をこう言っている…「男としての志」2024/09/01
どきん
1
下巻へ2025/02/11
KT1123
1
それほど読みづらい文章ではないんだけど、ちょっと読むのに苦労しているかも(>_<)出来事を追うのが中心で、あまり心情面の描写がないように思う。その割には芹澤暗殺や池田屋事件など、要所要所でのメリハリというか、盛り上がりに欠ける気がする。好みの問題なんだろうけどね。2022/04/06
Koji
0
淡々と流れていく感じ。人間関係もドライ。各個人の魅力が伝わってこない。それでも下巻は読むのだろうけど。2023/06/26
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