出版社内容情報
将棋会所2周年記念大会が開催されることに。賞金は誰の手に? 「人ならぬ」可愛い相談者も現れ、楽しさ山盛り青春時代小説第11弾。
内容説明
伝言箱で信吾を呼び出したのは将棋会所の常連客。足袋問屋の跡取り息子、越太からの相談とは(「口が裂けても」)。身分、年齢問わず人が集う将棋会所で、利発な少女ハツからある提案が(「一陣の風」)。人ではない相談客が訪れたり、白熱の第二回将棋大会が開催されたりと、今巻も盛り沢山の全四話。ままならぬ世を生きる私たちの心に清々しい風を吹かせてくれるような、軽妙かつ痛快な青春時代小説。
著者等紹介
野口卓[ノグチタク]
1944年徳島県生まれ。立命館大学文学部中退。93年、一人芝居「風の民」で第三回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
54
「めおと~」シリーズになってから話の雰囲気が少し変化したようで寂しかったけれど、今回は信吾が動物と交流したり第二回将棋大会が開催されたりして嬉しかった。将棋大会の優勝者が興味深い人物なのでもう少し詳しく知りたかったような気もする。 2022/01/23
サケ太
19
様々な悩み事を解決していく信吾。2回目の将棋大会に現れたトラブルメーカーの対処も面白かった。人物も増えてきて今後どう絡んでくるのか。2022/01/28
onasu
15
1年ぶりにシリーズを追いだして4冊目。めおと相談屋と将棋会所には、すっかり馴染みになった感で、締めは二回目の将棋大会と、楽しみにしていたのですが…。 波風を立てる意味で、この手の野郎を放り込んだのはいいが、それをどう納めるかというところはもう少し何とかできなかったか。それまでは、チビ名人ハツが会所の手伝いの常吉との対戦を求めて、二人の成長ぶりが窺えたり、このシリーズならではの相談者が現れたりと、中々の読み味だっただけに惜しい。 とは言え、気軽に楽しめることは再確認できたので、次巻もまたの折に。2022/08/01
ミド
8
第2回将棋大会の優勝者は意外な人だった。せっかく魅力的なお侍さんが2人も出てきたのに影が薄い。さて次回の大会に彼は出場するのだろうか。ハツに負けたせいか源八が闇落ちしかかっている気がするのだろうけど大丈夫かな。全体的にスッキリしない話が多かった。2022/05/06
kankan
7
今作は嫁の出番はあまりなし。 第二回将棋大会が開催。 相変わらず信吾はキレものですな。2022/01/23