出版社内容情報
江戸時代に「八卦見の白蛾先生」と呼ばれ、京で名を馳せた易学者・新井白蛾と易具に秘められた巫女・朱姫の恋を描く時代小説。
内容説明
江戸時代に京都で名を馳せた易学者・新井白蛾。彼の霊能力は、易具である算木に秘められた美しき巫女・朱姫がもたらしたものだった。彼だけが見え、話ができる朱姫との清らかな恋。だが「秘易を手にするものが己のために占えば力を失う」という言葉通り、自らの運命は杳として知れなかった。京に相次ぐ火難の謎を追ううち、秘易の意味や出生の秘密等が明らかになり―。実在の人物を主人公に占術と恋を描いた時代小説。
著者等紹介
三好昌子[ミヨシアキコ]
1958年岡山県生まれ。2016年『京の縁結び 縁見屋の娘』で第15回「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いぼいのしし
37
実在の人物を主人公にしたファンタジー。頻発している秘密をばらされたくなければ金を払えという脅迫をうけた者からの相談を受け、主人公は古代の巫女朱姫の不思議な力をかりて真相を追う。。。おもしろかったけれど、思ったより壮大な話だったのでちょっとびっくりした。2022/01/03
豆乳くま
17
実在の人物新井白蛾。江戸から京都へ来散歩中に不思議な神社へ誘われる。そこは既に火事で焼ちているはずで謎の巫女に出会い八卦見の易具を拾うが。古代中国から江戸中期とかなりスケールが大きくなって不安になったが、ファンタジーとしてロマンスとしてなかなか面白かった。三好昌子さんやはり面白い。2022/01/07
onasu
12
実在の儒学者で、京で易学者として名を馳せた人物の前日譚といったところで、おもしろく、あっという間に読めて、後味も悪くないのだが、奇譚とは言え、実名の者の生々しい話しがあると、どうしても生臭さが生じてしまうというのがどうか。2021/12/31
ごへいもち
11
きれいな表紙に誘われて。こういうジャンルにハマれず挫折2024/12/22
一五
7
易学者 新井白蛾 実在だって?! 易学中興の祖? ファンタジー入ってるが、おりおり出る卦を興味深く読んだ。少しだけ易に関心向いてたこともあり…。2022/03/19