出版社内容情報
毎年冬のひと夜外泊をする妻に疑念を抱く夫「女系家族」など、人間の裏の顔を描く11編。背筋が凍る妖しく不気味なミステリー集。
内容説明
夫は妻の仕事をよく知らずに結婚。ある日、妻が薔薇を手に町を歩く姿を目撃し尾行する。秘密に気づいた時、夫は…「薔薇配達人」。妻は笑顔の優しい夫の早世を悲しんだ。死の間際に“会いに来る”と言ったが…「花あらし」。男は若い頃に交際した女と出張で再会。旅先の遊びだったが、女の秘めたる激情に震撼し…「爪のあと」。人間の裏に隠された妖しく不気味な謎を鮮やかに描く、戦慄のミステリー11編。
著者等紹介
阿刀田高[アトウダタカシ]
1935年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。国立国会図書館勤務を経て、作家に。79年『来訪者』で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞受賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
89
阿刀田さんの短編アンソロジーです。11の作品どれもがすでに過去の短編集に収められているものですがこのようにまた新たに集めていただくとすでに読んだとはいうものの新鮮さがありました。また結構怖い話があったりして阿刀田さんの魅力が集まっています。楽しめました。ただ今後も新しい作品を発表してもらいたいですね。2021/11/29
優希
41
面白かったです。人間の裏に隠れた不気味な謎をあからさまに描いていました。妖しくも不気味な味わいが鮮やかで、まるでミステリー短編集のようでした。2024/04/20
ちえ
30
図書館の返却期限が来て最後の一編は未読。人間の見えない裏の部分が書かれた短編集。「白い蟹」はどこかで読んだような。「薔薇配達人」と「土に還る」が好み。2026/04/11
JKD
15
どの話もちょっとした隠し事があり、これが恐怖であったり、切ないことだったりする。静かに語りかけるような文体で抑揚が少ない印象だが、一作読み終える度に軽いため息が出てしまうほどその雰囲気にのめり込んでしまう。ラストの「迷路」はただただ恐ろしいだけでした。2021/12/11
小梅さん。
13
傑作短編集ということで、既読作品ばかりなのだけど、やっぱり阿刀田作品はいい。 こういう、日常の隣りにあるちょっとした怖さとか、ぞくっとする感じに没入。 ま、「爪のあと」の男性は、つらっと何してやがるって感じで好きになれないけど。こいつが痛い目に合うオチがほしkったw 2021/11/30
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