集英社文庫<br> 「女子」という呪い

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集英社文庫
「女子」という呪い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087443035
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

この社会で「女子」たちは「女のくせに」と罵られ、なのに常に女子力を求められる。上から目線で評価され、「女なんだから」と我慢させられる。これはもう、呪われているとしか思えない! この理不尽さと生きづらさを「なんだか変じゃない?」と問いかけ、解決のヒントを探るエッセイ集。日本版#MeToo を応援する1冊。

内容説明

日本はジェンダーギャップ指数120位。この国で「女子」でいることは、しんどい―。男が子育てをすれば「イクメン」と持てはやされるけど、女は家事、育児、介護をしても、だれも褒めてくれない。さらに「女子力」まで求められる私たち。これって変じゃない?15年以上にわたり、貧困問題に取り組んできた著者が、実体験を交えて女性の生きづらさ、理不尽さを初めて綴る。女性応援エッセイ。

目次

すべての生きづらい女子たちへ
1 オッサン社会にもの申す
2 女子たちのリアルな日常
3 「呪い」と闘う女たち
4 「女子」という呪いを解く方法
文庫版オリジナル特別対談 二〇一八年以降のフェミニズム(北原みのり×雨宮処凛)

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。作家、活動家。反貧困ネットワーク世話人。バンギャル、フリーターなどを経て、2000年に自伝的エッセイ『生き地獄天国』でデビュー。以来、生きづらさについて著作を発表。06年より貧困問題に取り組み、取材、執筆、運動を続ける。『生きさせろ!難民化する若者たち』でJCJ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あきぽん

67
私は幼い頃大変な負けず嫌いだったのを全力で否定されて思春期は陰キャとして過ごし、就職の条件も結婚の条件も男子とは全く違うことに打ちのめされてきました。政府やマスメディアはきれいごとばかりいうけど、男性は女性より筋力とプライドの高い生き物であることは変えようがない。著者と違いビジュアル系バンドやBLやゴスロリには全く興味なかったけど、大いに共感しました。2022/02/16

たかこ

53
女が成功するのは→のしあがる。男を立てなきゃいけない、バカなふりしなくちゃいけない。世の中は男に有利な価値観が令和の時代でもまだまだある。女性の「生きづらさ」をこれでもか!という勢いで書いているのは、雨宮さんが実際に活動家でもあるからかも。ジェンダー、フェミニズムの根深い社会問題がまとめてあり、最近は女性が声を上げる事ができるようになってきた事例も。呪いを解くには、社会に向かって声を上げることなのだろう。それができなくても、こういう問題に目を向けて理解を深めていく事が社会を変えていくことにつながると思う。2023/04/24

ぐっち

32
フェミ関係は自分とは立ち位置がちょっとでも異なると難しい。つらい気持ちになりながら読む。風俗産業に吸い込まれていく人たち、メンヘラから這い上がった/這い上がれなかった人たち、コロナで即荒野に投げ出されてしまう人たち。軽快な口調とは裏腹に消費されていく女子たちが軽くて重たい。ところで著者がゴスロリを着ると一切セクハラを受けなくなったのは面白い。みんなでゴスロリ着るか…。2023/03/21

はるき

12
もーね、タイトルが全てを表している…。楽なだけの人生はどこにもないけれど、当たり前のように脇に追いやられるのは嫌だ。ままならない世の中ですが、めげない自分でいたい。2025/02/27

たっきー

9
2018年に出版されたものの文庫版。文庫版オリジナルとして「2018年以降のフェミニズム」と題した北原みのり氏と著者の対談収録。女性の生きづらさがコロナ禍で露わになったという指摘。個人的には著者のバンギャ史、バンギャ仲間についての記載が興味深かった。上京した友人たちが皆あっさりと風俗産業に吸い込まれた、というのもリアル。恐ろしいけどそうでもしなきゃ食べていけないという現実。2022/01/30

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