出版社内容情報
直木賞作家・東山彰良が描く〈AIと悪魔〉の〈心と魂〉を巡る冒険譚、開幕!
装画は、悪魔的な美しさの絵でマンガファンを魅了する『イノサン』の坂本眞一!
「マニピュレイテッド」と呼ばれる人型AIが自由に往来する近未来。自由都市サン・ハドクには、人とマニピュレイテッドと、そして悪魔が生きている。近年、悪魔が仕業の事件が多発し、一方で、人間によるマニピュレイテッド狩りが横行していた。マニピュレイテッドの射撃手・ユマは、聖書型の悪魔アグリとともに、悪魔祓いを生業としている。悪魔を狩って〈地獄の扉〉の手がかりを探し、魂を得るためだ。
ある日、二人のもとにシオリという女性シンガーの護衛依頼が舞い込む。シオリの歌はマニピュレイテッドに対する憎しみを掻き立てると噂になっており、そんな彼女をコンサートまで守ってほしいというのだ。ユマとアグリは、女性マネージャーのルピタとともにシオリを襲撃から守り、マニピュレイテッド狩りと悪魔が関わる事件を捜査するなかで、驚きの事態に遭遇し…!?
人の心を理解し始めるAIと、人の魂を堕落せさようとする悪魔…二人の冒険が始まる!
内容説明
悪魔祓いを生業とするヒト型AIのユマ。その身に魂を宿すため、聖書の形を模した悪魔アグリと契約して“地獄の扉”を探している。ユマとアグリは、悪魔的な美声で人々を魅了する歌姫シオリの護衛任務に携わるうちに、悲劇的な事件に遭遇する。愛と苦しみ、歌と祈り、聖書と銃弾。心を理解し始めるAIと、魂を堕落させようとする悪魔の、人ならざる者たちが辿り着いた恐るべき真実とは―?
著者等紹介
東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年台湾生まれ。73年より日本で生活。91年大学卒業後東京にて航空会社勤務の後、大学院に進学。経済学修士課程を修了し、中国へ留学、博士課程中退。通訳業を経て大学の非常勤講師をする傍ら、執筆。2002年、『逃亡作法 TURD ON THE RUN』にて第1回『このミステリーがすごい!』大賞・読者賞をダブル受賞。09年、『路傍』にて第11回大藪春彦賞受賞。15年、『流』にて第153回直木賞受賞。16年、『罪の終わり』にて第11回中央公論文芸賞を受賞。17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』にて第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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