出版社内容情報
江戸末期に土佐に生まれ、幼少より絵の才能を発揮し、狩野派の技法を信じがたい短期間で習得した天才絵師、絵金。江戸で絵を学んで故郷に戻り、土佐藩家老のお抱え絵師となるも、とある事件により追放される……。狩野派を学びながらも独自の美を追究した絵金は、血みどろの芝居絵など見る者を妖しく魅了する作品を描いた。
その絵に魅入られ、人生を左右された男たちの生きざまから、絵金のおそるべき芸術の力と、底知れぬ人物像が浮かび上がる、傑作時代小説。
内容説明
幼少時より絵の才能を発揮し、狩野派の技法を異例の早さで修得した天才絵師・弘瀬金蔵。通称・絵金と呼ばれた男は江戸から故郷の土佐に戻り、土佐藩家老のお抱え絵師となるも、仕組まれた事件により追放される。独自の美を追求した絵金は、土俗的で血みどろの芝居絵など見る者を怪しく魅了する作品を描き続けた。その絵に翻弄された男たちの生と死から芸術の魔力が浮かび上がる傑作時代小説。
著者等紹介
木下昌輝[キノシタマサキ]
1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。14年、同単行本を刊行。15年に同作で第152回直木賞候補作となり、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞、第2回高校生直木賞を受賞した。19年『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞、20年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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