出版社内容情報
デブ猫・マルが、愛媛を舞台に大冒険。さまざまな生き物たちと出会い別れながら、マルは大きく成長する。愛おしさに溢れた絵本。
内容説明
吾輩も“ネコ”である。愛媛の捨てネコカフェでアンナと運命的に出会ったオレは、マルという名前をもらう。幸せな“家ネコ”生活を送っていたが、ひょんなきっかけから家を飛び出すことになり―。坊っちゃんや赤シャツ、マドンナらとの出会いがデブ猫マルを大きく成長させる。道後温泉から始まった大冒険は、愛媛県内を東へ、西へ!これからのマルの日本を巡る旅を予感させる感動の絵本文庫。
著者等紹介
早見和真[ハヤミカズマサ]
1977年、神奈川県生まれ。大学在学中より雑誌その他媒体にて執筆するなど、ライターとして活躍。2008年『ひゃくはち』で小説家デビュー。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、19年『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA賞馬事文化賞、第33回山本周五郎賞受賞
かのうかりん[カノウカリン]
1983年愛媛県今治市生まれ。動物や自然などをテーマに絵を描く。『いろんなおめん』で第6回フジテレビBe絵本大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
280
「吾輩も“ネコ”である。名前なんか、知らない」で始まるトラディショナルな様式。マドンナや赤シャツなんかがが出てきて、舞台が愛媛県なんすね。まさかの(?)『吾輩は猫である』+『坊ちゃん』のハイブリッド( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。成る程〜、早見さんも、絵を担当されているかのうさんも愛媛に所縁があるのですね。絵本形式の文庫本。2頁毎に見開きのカラー挿絵が入っているのは可愛いし、リッチで良いですね。何でこの形式、どの層をターゲットにしているのかはちょい気になる所で御座います。ん〜、愛媛の観光案内を兼ねているのね〜。2024/04/28
ぶち
115
読友さんのレビューに魅かれて手に取りました。表紙のデブ猫ちゃん(マル)の姿にも胸キュンです。幸せに暮らしていたマルは、新たに加わった子猫によって幸せな暮らしが壊されてしまいました。悲しみにくれるマルにクロネコが語りかけます。「気高きものよ、その目で広い世界を見るのです」と。マルは家を飛び出し、愛媛県を西へ東へと旅するのです。愉快な仲間に出会いながら.... 松山市在住の早見さんが文を、今治市出身のうかりんさんが絵を担当した愛媛を舞台に繰り広げる猫の冒険物語は、名作「坊ちゃん」へのオマージュでもあります。2021/06/04
buchipanda3
113
「ネコは~、日暮れて~、夕な~み、小~な~み~」。表紙のデブ猫ちゃんに、そして早見さんの小説ということに惹かれて手に取った絵本。主人公猫のマルの絵がどれもモフっと可愛らしかった。食べ過ぎて窓に映る自分のでぶった姿に驚愕した顔(くくくっ)、青く煌めく水辺で黒のメス猫と並ぶ背中姿(いい雰囲気)、街中で横断歩道を渡るマル(もふもふと歩く)、道後温泉につかる面々(気持ちよさそう)、その他も含めてどの絵も1枚1枚味わいがあって良かった。物語もマルが愛媛の自然をぐるりと巡って満喫する冒険(冒険マップ付き)に癒された。2021/05/15
ままこ
101
目を惹く存在感ある表紙。ドッシリとした体型がうちの猫に似ていると親近感。デブ猫のマルはとあることがきっかけでマドンナを探しに愛媛を巡る旅に出る。ほのぼの旅情溢れる愛と冒険のファンタジー。これからもマルの日本を巡る冒険があれば面白そう。私の住む県にも是非来て欲しいな。猫を飼っている身としてはおうちの人が心配するのが気がかりだけど…。かのうかりんさんの絵が素敵なので大きめの絵本でも読んでみたい。2021/06/18
みかん🍊
99
捨て猫カフェからアンナの家に貰われ愛情と美味しいごはんをいっぱい貰ってデブ猫ちゃんになったまるだったがある日妹分のチビ猫がやってきてちやほやされるのは我慢していたが、ちょっかいを出され組み伏せたところ、一番の理解者のアンナにデブ猫と叱られ家を出る、夢で見た黒猫に導かれ愛媛を巡り冒険の旅をし逞しくなるまる、イラストが可愛く、愛媛の名所案内までしてくれる楽しい絵本です、最後に冒険マップまでついているのが嬉しい、愛媛に行きたくなった。2021/06/21
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