出版社内容情報
雨に煙る得体の知れない町で、妖しいクスリに取り憑かれたアウトローたちが暗躍する。著者初のエロティック・ハードボイルド長編。
内容説明
雨の高速道路で多重追突事故を引き起こしてしまった。いきなり飛び出してきた男のせいだ。違法薬物「エベナ」でラリっていたおれは、朦朧としながらも奴を追って町へ入る。だがそこは狂気じみたアウトローたちが屯する土地だった。やがておれが運転していたトラックの荷台から死体が発見されたという報道が…一体、何が起きているんだ!?幻覚と現実の狭間を硬質な筆致で描くハードボイルド・ロマン。
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年6月東京都生まれ。東京写真大学中退。79年、エッセイ『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。88年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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