出版社内容情報
平安 中流貴族 宗孝 宣能 貴 次 怪異 平安 冒険 ミステリー 陰陽師 安倍晴明 あやかし ライト文芸 オレンジ文庫 メディアワークス 鬼舞 百鬼一歌 菊と怨霊
内容説明
夏の離宮での宴に招かれた宣能と宗孝。父の右大臣の存在もあり気乗りしない様子の宣能だったが、離宮に現れる怪異の噂を知って色めき立つ。以前この場所で惨劇が起き、その怨念が甦っているのだという。意気込む宣能は霊との遭遇を狙い、離宮内の探索を計画する。一方、春若こと東宮は恋する真白と思わぬ再会を果たし、さらに逢引の約束を交わして有頂天で…思いが交錯するシリーズ第9弾!
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
十二人も姉がいると本当に人間関係がややこしくなります。まあそれがこの物語の設定のうまさで長く続いている証拠と言えるのではないかと思いました。今回は皇太后の離宮での舞台設定で、今までの人間関係がさらに深みを増してきます。十の姉がここでは女官で役割を果たしています。なぜかということも明かされます。2021/04/17
さつき
76
今回はちょっとだけ十の姉君の秘密が見えてきました。夏の離宮での一夜の冒険、ドキドキしました。春若君の真っ直ぐな告白もとても良かった。次の展開が楽しみです。2020/07/23
ぽんすけ
52
相変わらの雅平。どんなに女性で痛い目にあっても懲りることを知らない男。これからもそのままのあなたでいてほしいw夏の離宮はやっぱり華やか。今年の大河で紫式部を主人公に煌びやかな宮中の様子が描かれるだろうし、今平安が熱い!しかし皇太后さんてお茶目さん、常々主上と春若君性格が似てないと思ってたけど、活発な所は隔世遺伝か。からくり屋敷だった夏の離宮で主要登場人物が揃い踏みすると、それだけでもう楽しい。そして春若君の真白への一生お前だけ宣言!キタ――(゚∀゚)――!!となりましたね。中身の伴う立派な男になってほしい2024/01/05
ネムコ
50
謎の「十の姉」の秘密の一端が明かされる。やはり何か目的があって暗躍しているらしい。しかし、ちゃんとした衣装で女房なんかになったら、滅茶苦茶モテそう(笑) 宣能が右大臣の跡を継ぐ決心をしてダークサイドに引き込まれたらヤダなぁと思ったけれど、悪巧みしてもこの程度なら心配ないね。大団円を希望しつつ、最後まで付き合います❗2020/06/13
たち
48
夏の離宮での、追いつ追われつ、東奔西走のすったもんだの大騒ぎが面白かったです。春若君の念願もなんとなく叶ったわけだし、めでたしめでたしといったところでしょうか。それにしても、十の姉は男装しても女装のままでも良くモテますね。大したもんだ。2021/06/18