出版社内容情報
小河原 孝彦 オガワラ タカヒコ アオツキ カイリ 水晶 庭園 蒼い 鉱物 石 水晶 トルマリン 蛍石 方解石 パワーストーン 中学生 美少年 化学 クラスメイト
内容説明
中学生の樹は、祖父が遺した鉱物コレクションと、日本式双晶に宿る「石精」雫の導きにより、鉱物への興味と知識が増している。ある日、希少なエルバ島産のトルマリンがネットのオークションにかけられているのを樹たちが見つける。お父さんを亡くした天音が、遺品を売りさばこうとしていたのだ。彼を放っておけない樹は…。鉱物の優しい輝きが少年の繊細な心を癒すセンシティブロマン、第4弾。
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
1983年宮城県生まれ。元書店員の小説家。2014年『幽落町おばけ駄菓子屋』でデビュー。「華舞鬼町おばけ写真館」「幻想古書店で珈琲を」などのシリーズを次々と発表し人気を博す。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつ
40
人間と石の縁は樹も、周りの人たちも成長させてくれます。鉱石を話題にクラスメートから慕われつつある樹が微笑ましい。三色トルマリンは配色がきれいですね。テレビ石は学校の授業で扱っていたのを思い出しました。透ける石の神秘があります。父親と鉱石が原因で苦労している天音の話はまだ続きそう。彼も救われてほしいですね。2020/08/12
はな
33
今回は鉱物が嫌いだと言う天音くんを中心に話が進みました。トルマリンは、石が好きなひとなら大体の人は憧れるんじゃないかと思います。学校ではテレビ石を紹介されていましたが、こんな先生がいてくれたら、もっと授業は楽しくなるのではないかと思います。今回のミネラルショーと言うかハンドメイドマーケットは、パワーストーンとして見ている人達が中心だったのかな。著者としては、その風潮は苦手なのかなと感じました。作中にアンダラクリスタルらしき記述があったので、余計そう感じたのかな。2020/05/28
スイBLスキー
22
そんな謂れのトルマリンがあったとは。ガーデンクォーツも早速ググってみた。世界が凝縮されたような、でも中に入ったらさぞ広い世界なんだろうな…自分の方解石を思い出しながら、ミネラルショーにいつか行くんだ!と思った。2020/07/09
きょん
16
鉱物採集中に亡くなった父親のコレクションを売ろうとする天音少年の話の続きが気になる。2020/06/02
看波
15
今回のも素敵な話だった。天音くんの話が巻を跨いで続く感じなので早く続きを買いに行きたい。2020/11/22