出版社内容情報
明治、大正、昭和、そして平成……日本を牛耳ってきた政治家、財閥、資本家の人脈と金脈にメスを入れ、この国の深い闇を暴く!
内容説明
日本は本当にこのままで大丈夫なのか?財閥の誕生から、植民地政策の暗部、満州国建国、太平洋戦争への道程、戦後復興、公害問題、集団的自衛権、辺野古基地建設…明治維新から平成まで、日本を牛耳ってきた政治家、財閥、資本家の人脈と金脈に大きくメスを入れ、現代日本を作りあげてきた“権力構造の闇”のすべてを明らかにする。この一冊を読めば、この国の“真実の歴史”が分かる―。
目次
第1章 日本の財閥はどのように誕生したか
第2章 明治・大正時代の産業の勃興
第3章 朝鮮侵略・満州侵略の歴史
第4章 満鉄を設立して大々的なアジア侵略に踏み出す
第5章 最終絶滅戦争に至った経過
第6章 敗戦直後の日本の改革と日本国憲法
第7章 戦後の工業・経済復興はどのようにおこなわれたか
著者等紹介
広瀬隆[ヒロセタカシ]
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業。小説、ノンフィクション、医学書翻訳と広い分野で活躍。原発問題の取材、講演などに精力的な活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
97
広瀬さんの本は昔かなり読んでいたのですが最近はご無沙汰していましたが、近現代の日本の歴史を裏側から眺めているということで読みました。むかしは権力側の力が強く弱者救済的な政策はあまりとられてきませんでした。そこをうまく詳細な情報を基に書かれていて参考になりました。このような観点の歴史ものもあってもいいという気はします。教科書には採用されないのでしょうが。2020/04/16
てつ
29
どうしてこの人は性悪説で物を書くのだろう。読んでいて、捉え方が一方的で閉口する。ジャーナリストを名乗っているが、どうやら偏向ジャーナリストらしい。2023/05/12
CTC
12
2月の集英社文庫新刊。単行本は16年集英社インターナショナル。最初日垣隆と著者を勘違いして手に取り、すぐに、ああ山本太郎の方か、と気づいたのだが…たまには財閥支配なんて刺激的な視点から近現代史を語られるのも悪くないと迷わず購入した。確かに時折挟まれる財界人の閨閥図などは、目を見張るほどいやらしいものでもあるが、この、自分は安全な場所から全部他人批判でモノを視ていく歴史観世界観だと何も生み出さず、疲れるだろうなぁと思った次第。色々な本を読み多くの方の意見に耳を傾けるのがいいなぁ、と思わせてくれた貴重な1冊。2020/03/12
小僧武士
3
明治から長州人が親戚や仲間内で日本を食い物にしている事が書かれている。今の安倍政権を見ると、いまだに長州の日本支配が続いている事が分かる。正に血は水よりも濃い。これでは学校で近代史を教えられないわけだ。『なぜこれほどの理性を失う虐殺が起こったのか。経済不況が続き、国民から追いつめられた政府と内務省が、日本の貧困層の不満と怒りを朝鮮人と中国人に向けさせる機会としてとらえたのが関東大震災だったからである。』2020/06/08
神遊
1
日本の近現代史は歴史の授業でもあまり時間を割いておらず、はっきりよくわからないまま過ごしてきた。自虐史観を植えた受けられた昭和に学生時代を過ごしたが、そんな自虐史観も持たずかといって日本は悪くないとは決して考えない平均的な50代と思うが、これからはもう少し近現代史を学ぼう。それにしても日本の敗戦は明治維新に端を発していたとは良い学びであった。2021/10/20