出版社内容情報
大好きな彼氏に振られた! それもひどい方法で。傷心の女子高生、岡野栄江の周辺で血なまぐさい事件が起こりはじめ……!?
内容説明
大好きな彼氏に振られた!それもひどい方法で…。傷心の女子高生、岡野栄江の周辺で血なまぐさい事件が起こり始める。正統派吸血鬼クロロックと娘のエリカは事件の解明に乗り出すが…!?我は復讐のためによみがえれり。そんな怪しげな落書きを、“クロロック商会”のトイレの鏡に見つけて…?ほか「マドモアゼルと吸血鬼」「吸血鬼と眠りを殺した男」を収録。新装版シリーズ、第22弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。76年、サラリーマン生活のなかで執筆した「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大。2005年度日本ミステリー文学大賞受賞。16年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
16
吸血鬼シリーズ。『マドモアゼルと吸血鬼』最初の町でのこと、マドモアゼルこと、そうだったのかと。『私の彼氏は吸血鬼』社会の実習で女子高生たちにインタビューされるクロロック、久しぶりに社長してるとこ見たような。『吸血鬼と眠りを殺した男』中学時代ある犯罪をした男たち、十七年たち…。色々と怖い。2022/12/23
白雪ちょこ
13
今回は、クロロックがあまり能力を使わずに、主に娘と共に爆走しているというイメージがあった。 短編3話になっており、どれもこれも呪いや能力といったものが主題となっている。 相変わらず、犯人の動機があっさりし、そしてクロロックたちも、すぐさま納得しすぎているため、そこはいつも通り満足感がなかった。 表紙のイラストが、味深く可愛らしい。2021/12/18
小春日和は秋
8
今回もサクッと読めました。クロロックさん涼子さんと虎ちゃんを大切に思うのはわかるけどエリカのことも考えほしいです。2020/02/29
かめこ
5
【内容】新装版シリーズ第22弾。社会科実習でクロロック商会を訪れたのは、最近大失恋をした栄江を含む女子高生5人組。彼女たちが帰った後、トイレの鏡に不吉な落書きが見つかり、エリカとクロロックは不安をつのらせる…「私の彼氏は吸血鬼」 【感想】表題作はライトでポップな感じが一貫していたものの、最後まで謎が回収されない、と穴も多かった。他2篇は、登場人物の年齢層が上がったこともあり、比較的読み心地はよかった。特に「マドモアゼルと吸血鬼」は、怪物が出てくるわけでもなく、本当に怖いのは人の心、と改めて感じさせられた。2020/03/09
HILO
1
ベタな展開が多いのは気のせいか!? ロングセラーのシリーズ(シリーズ第22弾)あるあるでマンネリ回避でどうしても作風が変わってしまうのは仕方ないとしてそれでもやはり吸血鬼として持って生まれた超能力を駆使したMARVELのヒーローのような活躍が人気のシリーズなはず。基本的にはMARVELのような勧善懲悪なアクションであってほしい。「我々はしょせん『化け物』なのだ」それを言い出せば人間なんて所詮は化け物。サイコパスな切り裂きジャックにDV、理性的な人間には理解不可能な猟奇犯罪なんて化け物でしかない。2020/02/25