出版社内容情報
吉田 伸子 ヨシダ ノブコ なんてやつだ まさかまさか そりゃないよ やってみなきゃ よろず 相談 屋 繁盛記 いきなり文庫 本の雑誌 文庫大賞 江戸 人情
内容説明
信吾が将棋会所と相談屋を開いて1年。最も大きな変化は、ならず者に絡まれた事件を機に瓦版のネタとなり、武芸が達者であることが町に広まってしまったこと。話題の人物となり、縁談も多く舞い込む中、信吾は自分のことを偏見なく受けとめてくれる楽器商「春秋堂」の次女、波乃と惹かれ合うように。結婚というもうひとつの大きな変化が迫りつつあった。シリーズの大きな転機となる、注目の巻。
著者等紹介
野口卓[ノグチタク]
1944年徳島県生まれ。立命館大学文学部中退。93年、一人芝居「風の民」で第三回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
59
カバー絵の通り、ついに信吾は嫁とりする。そのため家も広くなる。この嫁・波乃が楽しいキャラで今後が期待できる。某火消シリーズの深雪さんを彷彿させる要素がある。一目ぼれされて宮戸屋の若旦那じゃないことが分かるとあっさり振られた喜久屋のももがまた信吾に恋煩いらしいので次作ではちょっとした修羅場があると嬉しいなあ。2020/01/18
ち~
31
シリーズ5作目。前巻でお見合いをした信吾と波乃。押しの強い波乃に引っ張られるようにアレヨアレヨと話が進むが、信吾の昔の大病の後遺症やら波乃の姉の婚姻のからみやら問題が起こる。さらに、前回騒動を巻き起こした瓦版が元で訪ねて来るお武家様たちの相手で大忙しの信吾。 まだ信吾には女っ気ない方が楽しいのに…なんて思ってたけど、この波乃、この時代には型破りな茶目っ気たっぷり、ユーモアも根性もありそうで信吾のお相手にピッタリ!!そして、最後にはアノ我儘なももお嬢さまの再登場で迷惑を被ったり。ハツの淡い恋心も良かった。2020/06/30
らび
30
なんだか単調でした。この雰囲気はいつもですがお武家「七福神」がやたらくどい。瓦版でそんなに物見遊山になるのですか~。信吾の嫁とりもあっさり決まりおハツちゃんの淡い恋心が可愛らしい。しかもテレパシーで語り合うとは!久しぶりに犬と語らうシーンで「あ、そうそう。動物と話せるんだった」と思い出しました。無事、妻を娶り新生活のスタートです。ももさんがこのままでいるはずがないですよね。きっと引っ掻き回すんでしょう。波乃さんの腕の見せ所です。2020/02/16
むつこ
28
主人公・信吾が結婚するシリーズ5作目。少しずつ、思っていた方向と違う展開になってきた気がする・・・動物と会話ができる不思議な能力がほとんどみられないからつまらないのだ。それでも新妻・波乃や将棋のおハツが魅力的でかわいらしい。2020/03/25
サケ太
26
信吾の嫁取り。信吾の特徴はなかなかに独特。それでも波江もキャラが濃い。二人は非常に合っている印象。以前の騒動も尾を引いているのか。一癖も二癖もある人物もまだまだ接近している。新たな火種になるのか。2020/01/19