出版社内容情報
文月 悠光 フヅキ ユミ いしいしんじ 年齢 時間 幻想 寓話 神話 すばる 織田作之助賞 坪田譲治文学賞 京都 河合隼雄文学賞 子ども 犬
内容説明
広大な砂漠で服役する囚人たち。この地で“三千二百年”の懲役を受けた男がいた。絶望的な状況で、彼が淡々と生き続けられる秘密とは?(「三千年生きる」)。海辺の街でアンティーク・ボタンの店を営むジェリーは、ある夜、青いワンピースを着た半透明の少女と出会い…(「四歳のピーコートのボタン」)。おはなし好きの父と子が、伸び縮みする“時間”を旅する。27編から成る、ひとつの大きな物語。
著者等紹介
いしいしんじ[イシイシンジ]
1966年大阪府生まれ。京都大学文学部仏文学科卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞を、12年『ある一日』で第29回織田作之助賞を、16年『悪声』で第4回河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
播州(markⅡ)
6
いろいろないしいしんじの魅力がこれでもかと詰まっている短編集。氏の著作を読んだことがあるのなら、このものがたりはどこかつながりがあるのでは?と想像せずにいられない。とくに、ピッピとおとうさんのおはなしは、かなりプライベートに近づけて書いているのかな?文楽もそうだよね。とおはなしを読んでいるのかエッセイを読んでいるのか、時間と空間とジャンルを超えて楽しめた。「3300ページのノート」、と「三千年生きる」がお気に入り。2025/07/21
パンチ
3
伸び縮みする時間の中で繋がる物語たち。この作者の本は年々難解になっていく気がする。作者の頭の中の映像、音、匂いをそのまま文字に落とし込んでいるような。終盤の2章は本を読み続けた人、"ものがたり"を愛する人にはグッとくることだろうと思う。2020/09/05
min
2
すばらしかった。映像zipって感じ。文字から五感が再生される。2025/03/11
いむ
2
最初の方のおはなしは、なんだか難解。読み切れるかなって不安になったけれども、読み進めるうちに面白くなってきた。他の本で読んだ世界に繋がっていたり、最後まで読んだらまた最初から読んでみたくなった。お話はどこまでもどこへでも繋がっていくんだな。2020/01/26
へいぞう
1
📗📗📕2024/07/04
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- 和書
- 甘く危険な戯れ