集英社新書<br> 「核抑止論」の虚構

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集英社新書
「核抑止論」の虚構

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213720
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0231

出版社内容情報

2025年は広島・長崎が核攻撃を受けて80年となる。この人類的な悲劇を背景に「核のタブー」が生み出されてきた。
しかし、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルによるガザのホロコースト、「台湾有事」の切迫、北朝鮮の核開発とイランの核問題、印パ紛争、そして「核のボタン」を弄ぶトランプの再登場、さらにイスラエル・イランのミサイル攻撃に対するアメリカの軍事介入など、核使用の危険性がますます高まっている。
そもそも、核保有を正当化してきた核抑止論は”脅しの信憑性”を核心に据えてきたが、その根底には「狂気」が孕まれている。
こうした核抑止論の本質を歴史的、論理的に解き明かし、核廃絶に向かう道筋と日本の採るべき選択肢を提起する。

序章 『博士の異常な愛情』の戦慄
第1章 エルズバーグと「狂気の沙汰」
第2章 核戦略論の陥穽
第3章 「狂人理論」の展開
第4章 「一方的軍縮」の論理
第5章 先制攻撃論と「狂人」
第6章 「核の復権」とは何か
第7章 北朝鮮とイスラエル
第8章 「トゥキュディデスの罠」の罠
第9章 「トランプの傘」という狂気

豊下楢彦(とよした ならひこ)
1945年、兵庫県生まれ。専門は国際政治論・外交史。
京都大学法学部卒業、同学部助教授、立命館大学教授、関西学院大学教授を歴任。2021年に古関彰一氏と共に第8回日本平和学会平和賞を受賞。
著書に『日本占領管理体制の成立』『安保条約の成立』『集団的自衛権とは何か』『「尖閣問題」とは何か』『昭和天皇の戦後日本』『昭和天皇・マッカーサー会見』『沖縄 憲法なき戦後』(古関彰一氏との共著)など。


【目次】

内容説明

二〇二五年は広島・長崎が核攻撃を受けて八〇年となる。この人類的な悲劇を背景に「核のタブー」が生み出されてきた。しかし、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルによるガザのホロコースト、「台湾有事」の切迫、北朝鮮の核開発とイランの核問題、印パ紛争、そして「核のボタン」を弄ぶトランプの再登場と、核使用の危険性が高まっている。そもそも、核保有を正当化してきた核抑止論は“脅しの信憑性”を核心に据えてきたが、その根底には「狂気」が孕まれている。こうした核抑止論の本質を歴史的、論理的に解き明かし、核廃絶に向かう道筋と日本の採るべき選択肢を提起する。

目次

序章 『博士の異常な愛情』の戦慄
第一章 エルズバーグと「狂気の沙汰」
第二章 核戦略論の陥穽
第三章 「狂人理論」の展開
第四章 「一方的軍縮」の論理
第五章 先制攻撃論と「狂人」
第六章 「核の復権」とは何か
第七章 北朝鮮とイスラエル
第八章 「トゥキュディデスの罠」の罠
第九章 「トランプの傘」という狂気

著者等紹介

豊下楢彦[トヨシタナラヒコ]
1945年、兵庫県生まれ。専門は国際政治論・外交史。京都大学法学部卒業、同学部助教授、立命館大学教授、関西学院大学教授を歴任。2021年に古関彰一氏と共に第八回日本平和学会平和賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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*takahiro✩

5
たとえ読めたとしても内容を理解できると思わないですが、参院選で中高年男性から支持を集め当選した核武装を叫ぶ参政党の女性議員に読ませたい本でした。 狂気が生み出した核抑止論 。精神病理的な論理に基づく脅威。過去の専門家の理論や国際関係の詳細な分析により、核抑止は狂人のお花畑の頭にしかないと。 冷戦を終結させ核なき世界へ進み始めた米ソを再び戦場に引き戻たおぼっちゃま大統領。その後に続く今の世界の指導者たちは狂気を剥き出しにして恥ずることもありません。 2025/08/06

さいごの砦

2
核抑止論をただ道義的に反対するのではなく、核抑止論の歴史とその発展を概観した上でその誤謬を指摘しており説得力がある。 一方で、核抑止論は何も核武装をする根拠となっているだけでなく、戦略的安定性の概念は軍備管理や軍縮を推進したと言う面もあるはずである。 また、核抑止論が机上の空論だとしても少なくとも核の主要大国である米露がその論理で動いており、中国北朝鮮すらもその論理を一定程度受け入れて核政策を形成している事実も考慮する必要があるのではないか。2025/08/09

SATOMAN

0
原爆が人間の上に落とされて80年。いまだに核兵器は存在している。核保有を正当化してきた核抑止論について、詳しく知ることができた。「脅しの信憑性」が核心である核抑止論には、「狂気」を孕んだ指導者が核のボタンを握っているという前提がある。歴史、各時代の研究者、権力者の論理などから、核抑止論について考察する。核兵器の恐ろしさと共に、核の傘といった抑止論が意味をなさないものであることがよく分かった。2025/08/17

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