出版社内容情報
「この健康食品は80%の人に効果があった」と表示があると、その商品には高い効果があると感じるものだ。
しかし、実際には「たった10人を調査して8人に効果があった」だけかもしれない。
医療の定説や広告、健康食品の表示など、「情報」の正誤や信頼性を見極めること、それは自らの健康を守るための意思決定において重要だ。
「ヘルスリテラシー」とは、「自分に適切な医療・健康情報を探し、理解して活用する能力」である。
その身につけ方や正確な医療情報へのアクセス法について、エビデンス研究の専門家医師が詳細に解説する。
【主な内容】
新聞に載った医療情報…20年後は有効か?
「死亡率が3倍に!」といっても…
医療広告に「体験談」「回数無制限」「施術前後の写真」は禁止
オンライン診療の「やせ薬」処方でトラブルが急増中
通報サイト「医療機関ネットパトロール」がある
健康食品はあくまで「食品」
「飲酒する人には肺がんが多い」は適切か…因果関係の証明は難しい
平均寿命…余命はあと何年?
医療の「エビデンス」には6つの「レベル」がある
「診療ガイドライン」とは医師の診療手引書
診療ガイドラインが検索できる便利なサイトがある
「がん相談支援センター」を活用しよう
「標準治療」ががんの最良の治療法
「先進医療=上質な治療法」ではない
「緩和ケア」は終末期の治療ではない
「統合医療」「代替療法」…ことばを整理する
医療情報の「見極めかた」と「誤りを信じ込む心理」
真実はもっとも面白くないあたりにある
田近亜蘭(たぢか・あらん)
一九七二年大阪市生まれ。
京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野准教授。
医学博士。
精神科指導医・専門医。
精神保健指定医。
京都大学大学院医学研究科博士課程医学専攻修了。
関西医科大学精神神経科・医局長、京都大学医学部附属病院精神科神経科外来医長などを歴任。
『日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023』『統合失調症薬物治療ガイドライン2022』ともに作成委員。
内容説明
「この健康食品は八〇%の人に効果があった」と表示があると、その商品には高い効果があると感じるものだ。しかし、実際には「たった一〇人を調査して八人に効果があった」だけかもしれない。医療の定説や広告、健康食品の表示など、「情報」の正誤や信頼性を見極めること、それは自らの健康を守るための意思決定において重要だ。「ヘルスリテラシー」とは、「自分に適切な医療・健康情報を探し、理解して活用する能力」である。その身につけ方や正確な医療情報へのアクセス法について、エビデンス研究の専門家医師が詳細な解説する。
目次
はじめに 脳から真偽追求のアラームを
第1章 日本の新聞の医療情報は偏っている
第2章 五月病、HSP、カサンドラ症候群、自律神経失調症…それは病気なのか?
第3章 「うつ病の再発率が60%」は本当か…3つの観点で読み解く
第4章 医療広告に「体験談」「回数無制限」「施術前後の写真」は禁止
第5章 健康食品やサプリメントの表示に法律規制あり
第6章 ギャンブラーの思い込み…確率、数字のトリックを見やぶる
第7章 医療の「エビデンス」には6つの「レベル」がある
第8章 確かな医療情報は「診療ガイドライン」にあり
第9章 「がん情報サービス」…わかりやすい公式情報はここにある
第10章 ジャーナルに掲載の医学論文にアクセスする方法
第11章 医療情報の「見極めかた」と「誤りを信じ込む心理」
おわりに 正確な情報は微妙な濃淡の中に
著者等紹介
田近亜蘭[タジカアラン]
1972年大阪市生まれ。京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野准教授。医学博士。精神科指導医・専門医。精神保健指定医。京都大学大学院医学研究科博士課程医学専攻修了。関西医科大学精神神経科・医局長、京都大学医学部附属病院精神科神経科外来医長などを歴任。『日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023』『統合失調症薬物治療ガイドライン2022』ともに作成委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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