集英社新書<br> 崩壊する日本の公教育

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集英社新書
崩壊する日本の公教育

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213355
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0237

出版社内容情報

安倍政権以降、「学力向上」や「愛国」の名の下に政治が教育に介入し始めている。
その結果、教育現場は萎縮し、教育のマニュアル化と公教育の市場化が進んだ。
学校はサービス業化、教員は「使い捨て労働者」と化し、コロナ禍で公教育の民営化も加速した。
日本の教育はこの先どうなってしまうのか? その答えは、米国の歴史にある。
『崩壊するアメリカの公教育』で新自由主義に侵された米国の教育教育「改革」の惨状を告発した著者が、米国に追随する日本の教育政策の誤りを指摘し、あるべき改革の道を提示する!

鈴木大裕(すずき だいゆう)
1973年、神奈川県生まれ。
教育研究者。
16歳で渡米し、1997年コールゲート大学教育学部卒業、
1999年スタンフォ―ド大学教育大学院修了。
帰国後、千葉市の公立中学校で英語教師として勤務。
2008年に再渡米し、コロンビア大学教育大学院博士課程へ。
2016年、高知県土佐町へ移住、
2019年に町議会議員となり、教育を通した町おこしを目指しつつ、執筆や講演活動を行なっている。
著書に『崩壊するアメリカの公教育』(岩波書店)など。

内容説明

安倍政権以降、「学力向上」や「愛国」の名の下に政治が教育に介入し始めている。その結果、教育現場は萎縮し、教育のマニュアル化と公教育の市場化が進んだ。学校はサービス業化、教員は「使い捨て労働者」と化し、コロナ禍で公教育の民営化も加速した。日本の教育はこの先どうなってしまうのか?その答えは、米国の歴史にある。『崩壊するアメリカの公教育』で新自由主義に侵された米国教育「改革」の惨状を告発した著者が、米国に追随する日本の教育政策の誤りを指摘し、あるべき改革の道を提示する!

目次

第1章 「お客様を教育しなければならない」というジレンマ―新自由主義と教育
第2章 人が人でなくなっていく教育現場―教員の働き方改革の矛盾
第3章 新自由主義時代の「富国強兵」教育と公教育の市場化―政治による教育の「不当な支配」
第4章 「自由」の中で不自由な子どもたち―コロナ禍が映し出した教育の闇と光
第5章 「教師というしごとが私を去っていった」―教育現場における「構想」と「実行」の分離
終章 「遊び」のないところから新しい世界は生まれない

著者等紹介

鈴木大裕[スズキダイユウ]
1973年、神奈川県生まれ。教育研究者。一六歳で渡米し、97年コルゲート大学教育学部卒業、99年スタンフォード大学教育大学院修了。帰国後、千葉市の公立中学校で英語教師として勤務。2008年に再渡来し、コロンビア大学教育大学院博士課程で学ぶ。16年、高知県土佐町へ移住、19年に町議会議員となり、教育を通した町おこしを目指しつつ、執筆や講演活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

75
自分自身が学校教育を終えて既に半世紀以上。下の娘が義務教育を終えてからでも20年以上。現在の学校事情は伝聞で断片的に聞くだけで実態はよく分からない。 著者は米国の高校へ留学、そのまま米国で大学・大学院を修了、2002年から7年間、千葉市の公立中学校で教師経験あり。(オヤッ?娘の中学時代と重なる2002~05年、千葉市立**中)その後再渡米、N.Y.ハーレムに住み、博士課程で学ぶ。その際、娘さんは貧困地域にある地元公立小に通う。そこで見た米国の新自由主義教育「改革」による公教育の崩壊の実体を⇒2025/05/11

あみやけ

46
現場にいるからよくわかるし、共感することもたくさんありました。ただ、少し思想性が強く観念的だなと思ったら、そういう方か。僕らの世代には珍しいですね。僕は学生時代に太田堯さんも読みましたが珍しいと思います。ただ、やっぱり違うかと。授業をするだけなら学校が塾と変わらないなんて言ったら、学校の敗北です。学校は塾とは違う真の学びがある場にしないと。科学技術の発展も否定しないで、うまく使う方法を考えないと。感覚だけじゃ真実は見つかりません。自分自身も学ぶということの本質をもう一度問い直したいです。2025/03/02

まこみや

38
「教育は等価交換ではない」と諏訪哲二は言った。学ぶ側が「それは何の役に立つのか」と問うことは、自ら学びの機会を構造的に奪われた人間になることだ、と述べるのは内田樹である。どちらも著者の「教育は資本主義の価値観とは相容れない」という考え方と軌を一にする。教育とは農業と同じで、種から作物への成育を見守るものだと鈴木は言う。彼の説く教育観はいちいちもっともで深く頷くしかないものだ。しかし長く教員として携わってきた者として、彼が終章で述べる希望は根拠の薄い楽観論に思えて仕方がない。2025/05/17

よっち

36
安倍政権以降、政治が教育に介入し始めている。米国の教育教育「改革」の惨状を告発した著者が米国に追随する日本の教育政策の誤りを指摘する1冊。お客様を教育しなければならないジレンマと、サービス業に徹するという対処方法、学校における働き方改革の政治的背景と本質、学部活動の地域移行という名の民営化、コロナ禍が映し出した教育の光と闇、教育目的の再定義と多忙化の解消という罠など、現状の良くないところは見直す必要があるのは間違いないですが、合理化する中で見落とされてしまっているものがないか、考えさせてくれる内容でした。2024/11/07

kan

31
私が公立学校を辞めたモヤモヤした理由が本書で言語化されており、頷きながら読んだ。市場原理に基づく教育、人間の数値化、公立学校同士の競争、私企業への教育の丸投げ…。教材は管理され、作成したものは企業に丸ごと吸われ、定期考査にも企業の「支援と評価」の名で検閲が入り、模試対策を行い結果分析に一喜一憂する。これは教育か?本書で引用される教育哲学や名言は、私もずっと大切にしているものが多く、初心に帰る思いがした。アメリカの大学院の最初の課題は、自分の教育哲学を書くエッセイだった。教育基盤に何を置くかが全てだと思う。2024/12/17

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