集英社新書ノンフィクション<br> 落語の人、春風亭一之輔

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

集英社新書ノンフィクション
落語の人、春風亭一之輔

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213287
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0276

出版社内容情報

めったに人を褒めないことで知られた人間国宝・柳家小三治をして「久々の本物」と言わしめた落語家、春風亭一之輔。
21人抜きの抜擢真打であり、『笑点』の人気者でもある彼は落語界の若きエースだ。
機嫌がよくても眉毛が「ハ」の字になりがちで、どこか無愛想に見えてしまうのも持ち味。
極度な照れ屋であり、著者は〈取材をすればするほど、どんどん取材が下手になっていくような感覚に襲われた〉と懊悩する。
「ぜんぜん壁にぶつかってきていない」とあっけらかんに語る彼は挫折を知らない男でもある。
そんな天才に挑んだ計二十時間以上にも及んだインタビューの果てに浮かび上がったものとは――存在そのものが「落語」な芸人に迫ったノンフィクション。

【目次】
はじめに ~長い言い訳~

一、ふてぶてしい人
前座時代の一之輔が放った衝撃のひと言/不機嫌そうに出てきて、不機嫌そうにしゃべる/「自分の言葉に飽きたらダメなんです」/挫折がなさ過ぎる

一、壊す人
You Tube著作権侵害事件/西の枝雀、東の一之輔/保守的な落語協会と、リベラルな落語芸術協会/「跡形もないな、おまえ」/師匠を「どうしちゃったの?」と驚かせた『初天神』/食わせてもらったネタ/たった一席の二十周年記念/逸脱が逸脱を生む「フリー落語」/一之輔の稽古は「うーん」しか言わない/同志、柳家喜多八

一、寄席の人
談志の弟子にならなかった理由/寄席への偏愛/寄席は落語家の最後の生息地/「捨て耳」という修行/劇っぽくなってきた落語

一、泣かせない人
人情噺に逃げるな/泣かせる側に落っこちてしまうことが怖い/泣く一メートル手前までいく人情噺/一朝は一之輔に嫉妬しないのか

おわりに ~頼むぞ、一之輔~


【著者略歴】
中村計(なかむら けい)
1973年、千葉県船橋市生まれ。
ノンフィクションライター。
『甲子園が割れた日 松井秀喜の5連続敬遠の真実』(新潮社)で第18回ミズノスポーツライター賞最優秀賞、『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇』(集英社)で第39回講談社ノンフィクションを受賞。
他に『クワバカ クワガタを愛し過ぎちゃった男たち』(光文社新書)、『笑い神 M-1、その純情と狂気』(文藝春秋)など。
『言い訳~関東芸人はなぜM-1で勝てないのか~』(集英社新書、ナイツ塙宣之著)では取材・構成を務めた。
好きな生き物の鳴き声ベスト3はヒグラシ、カジカガエル、アカショウビン。

内容説明

めったに人を褒めないことで知られた人間国宝・柳家小三治をして「久々の本物」と言わしめた落語家、春風亭一之輔。二一人抜きの抜擢真打であり、『笑点』の人気者でもある彼は落語界の若きエースだ。機嫌がよくても眉毛が「ハ」の字になりがちで、どこか無愛想に見えてしまうのも持ち味。極度な照れ屋であり、著者は“取材をすればするほど、どんどん取材が下手になっていくような感覚に襲われた”と懊悩する。「ぜんぜん壁にぶつかってきていない」とあっけらかんと語る彼は挫折を知らない男でもある。そんな天才に挑んだ計二十時間以上にも及んだインタビューの果てに浮かび上がったものとは―存在そのものが「落語」な芸人に迫ったノンフィクション。

目次

はじめに 長い言い訳
一 ふてぶてしい人
一 壊す人
一 寄席の人
一 泣かせない人
おわりに 頼むぞ、一之輔

著者等紹介

中村計[ナカムラケイ]
1973年、千葉県船橋市生まれ。ノンフィクションライター。『甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実』(新潮社)で第一八回ミズノスポーツライター賞最優秀賞、『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』(集英社)で第三九回講談社ノンフィクション賞を受賞。『言い訳~関東芸人はなぜM‐1で勝てないのか』(集英社新書、塙宣之著)では取材・構成を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴリ人

41
今まで知らなかった寄席の仕組みや、前座、二つ目の役割などいろいろためになって、ますます寄席に行く楽しみが増えました。一之輔師匠の寄席へのこだわりも本当に素敵です。来月東京出張があるから、どこかの寄席で、また一之輔師匠見たいと思いました。ズッーと応援したいです。2024/09/12

道楽モン

34
落語界は多様性が前提であり、それが無ければ寄席という興行形態は立ち行かない。噺家としての修行の場であると同時に、主任(トリ)を引き立たせるべく、ひとつの興行を成功に導くチームでもある。前座もお囃子さんも席亭も一丸となった総力戦だ。トリを託されるのは基本的に実力があり集客に優れた演者のみ。一之輔は現在、異例の若さでその任を担う落語協会のホープだ。自ら「破」の芸であることを認識しつつ、寄席に対する敬愛に誠実な姿勢が泣かせる。一之輔ファンのライターによるインタビューは、その芸に対する真摯さを見事にすくい上げる。2024/08/19

やまねっと

15
初めて一之輔を知ったのは広瀬和生さんの本だった。面白い二つ目として紹介されてたが、21人抜きの真打昇進は驚いたことを覚えている。 大人気になり、今や笑点の大喜利メンバーにさえなった一之輔がこんな本を書かれるようになったのも人気者がになった所以だと思う。 一之輔は大阪で一度生で見たが、青菜で腹が捩れるくらい笑った記憶がある。師匠の一朝が一之輔の人気に正直嬉しいと言っているのは本音だろう。 寄席が好きなのは判ったので、今度は寄席に愛される噺家になって欲しい。 一筋縄ではいかない性格も落語家たる由縁だと思った。2024/09/13

nishiyan

11
本人への計二十時間に及ぶインタビューに加えて、師匠の春風亭一朝師、日芸落研の後輩である柳家わさび師らへの取材を元に春風亭一之輔に迫ったノンフィクション。寄席と独演会の取り組み方の違い、噺に対しての考え方など、どれも興味深い内容だった。最初に「はじめに」を読んだときに何でこんなことを書くのだろうと思ったのだが、改めて最初から再読すると見え方が変わったのは発見だったかな。落語は噺家によって見せ方、演じ方は多様であるが古典芸能であると再認識した。続編が出るときはどんな形になるのか。意外と内容は変わらないかも。2024/09/03

YONDA

7
一之輔師匠の中身が良くわかる。師匠である一朝師匠や弟子たちの話も興味深かった。10年後にはもっと分厚い本が販売されているだろう。2024/08/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22068685
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。