出版社内容情報
少年犯罪を取材してきたノンフィクションライターの著者のもとへ、ある日、見知らぬ人物から手紙が届いた。
それは何の罪もない人の命を奪った、長期受刑者からの手紙だった。
加害者は己の罪と向き合い、問いを投げかける。
「償い」「謝罪」「反省」「更生」「贖罪」――。
加害者には国家から受ける罰とは別に、それ以上に大切で行わなければならないことがあるのではないか。
著者の応答からは、現在の裁判・法制度の問題点も浮かび上がる。
さまざまな矛盾と答えのない問いの狭間で、本書は「贖罪」をめぐって二人が考え続けた記録である。
◆目次◆
はじめに 加害者からの手紙
第一章 獣
第二章 祈り
第三章 夢
第四章 償い
第五章 贖罪
おわりに 受刑者に被害者や被害者遺族の声を交わらせるということ
◆著者略歴◆
藤井誠二(ふじい せいじ)
1965年愛知県生まれ。
ノンフィクションライター。
少年犯罪について長年にわたって取材・執筆活動をしている。
著書に『人を殺してみたかった―愛知県豊川市主婦殺人事件』『少年に奪われた人生―犯罪被害者遺族の闘い』『殺された側の論理―犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』『黙秘の壁―名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか』、共著は『死刑のある国ニッポン』(森達也との対談)など多数。
内容説明
少年犯罪を取材してきたノンフィクションライターの著者のもとへ、ある日、見知らぬ人物から手紙が届いた。それは何の罪もない人の命を奪った、長期受刑者からの手紙だった。加害者は己の罪と向き合い、問いを投げかける。「償い」「謝罪」「反省」「更生」「贖罪」―。加害者には国家から受ける罰とは別に、それ以上に大切で行わなければならないことがあるのではないか。著者の応答からは、現在の裁判・法制度の問題点も浮かび上がる。さまざまな矛盾と答えのない問いの狭間で、本書は「贖罪」をめぐって二人が考え続けた記録である。
目次
第1章 獣(見知らぬ人物からの手紙;定型化された謝罪と、法廷での詐術 ほか)
第2章 祈り(無期囚のテレビドキュメンタリーを観て;被害者遺族にとっての「時間」 ほか)
第3章 夢(事件当時の自分と向き合いたい;池田小殺傷事件とグリーフケア ほか)
第4章 償い(判で押したような謝罪の手紙;仮釈放について ほか)
第5章 贖罪(読書で言葉を獲得した後に;刑務官の「オヤジ」から教わったこと ほか)
著者等紹介
藤井誠二[フジイセイジ]
1965年愛知県生まれ。ノンフィクションライター。少年犯罪について長年にわたって取材・執筆活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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