集英社新書<br> 教養の鍛錬―日本の名著を読みなおす

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教養の鍛錬―日本の名著を読みなおす

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213232
  • NDC分類 019
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【教養の情熱を味わう!】
『善の研究』『三太郎の日記』『愛と認識との出発』『風土』『「いき」の構造』『君たちはどう生きるか』……中高生から大人まで、誰もが一度は聞いたことのある日本の教養書たち。
しかし、名前だけ知っていてもページすら開いたことのない人がほとんどではないか。
そんな「読んだふり」をしてしまいがちな作品を、東京大学教養学部長を務めた著者が再読。
著者自身も約半世紀ぶりに読む教養書たちは、現代を生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのか。
名著の熱を味わいながら教養とはなにかを考える。

【目次】
第1章 「純粋経験」の熱気を受けとめる―西田幾多郎『善の研究』を読む

第2章 「人らしい人」へ至る道―阿部次郎『三太郎の日記』を読む

第3章 生と性の青春論―倉田百三『愛と認識との出発』を読む

第4章 日本人の「自己開示」―九鬼周造『「いき」の構造』を読む

第5章 考え続けることへのいざない―和辻哲郎『風土』を読む

第6章 「私たちはどう生きるか」という問いへ―吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を読む

【著者略歴】
石井洋二郎(いしい ようじろう)
東京大学名誉教授、中部大学名誉教授。
1951(昭和26)年東京都生まれ。
専門はフランス文学・思想。東京大学教養学部長、副学長などを務める。
『ロートレアモン 越境と創造』『ブルデュー『ディスタンクシオン』講義』『フランス的思考 野生の思考者たちの系譜』『東京大学の式 歴代総長の贈る言葉』など著書多数。

内容説明

『善の研究』『三太郎の日記』『愛と認識との出発』『風土』『「いき」の構造』『君たちはどう生きるか』…中高生から大人まで、誰もが一度は聞いたことのある日本の教養書たち。しかし、名前だけ知っていてもページすら開いたことのない人がほとんどではないか。そんな「読んだふり」をしてしまいがちな作品を、東京大学教養学部長を務めた著者が再読。著者自身も約半世紀ぶりに読む教養書たちは、現代を生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのか。名著の熱を味わいながら教養とはなにかを考える。

目次

第1章 「純粋経験」の熱気を受けとめる―西田幾多郎『善の研究』を読む
第2章 「人らしい人」へ至る道―阿部次郎『三太郎の日記』を読む
第3章 生と性の青春論―倉田百三『愛と認識との出発』を読む
第4章 日本人の「自己開示」―九鬼周造『「いき」の構造』を読む
第5章 考え続けることへのいざない―和辻哲郎『風土』を読む
第6章 「私たちはどう生きるか」という問いへ―吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を読む

著者等紹介

石井洋二郎[イシイヨウジロウ]
東京大学名誉教授、中部大学名誉教授。1951(昭和26)年東京都生まれ。専門はフランス文学・思想。東京大学教養学部長、同理事・副学長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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山口透析鉄

30
市の図書館本で。旧制高校の教養に出てきそうな西田幾多郎「善の研究」阿部牧郎「三太郎の日記」倉田百三「愛と認識の出発」九鬼周造「『いき』の構造」和辻哲郎「風土」吉野源三郎「私たちはどう生きるか」を著者なりに解説していて、それぞれの弱点(ジェンダーバイアスや戦争行為に対する見方、傍観者ではダメということなど)をふまえつつもやはり読まれて解説されてきただけのものはある、としています。 題名通りの本で、入門の入門的な新書です。 和辻哲郎氏の著書は室田武氏の本にも引用されていて、水土の経済という本になっています。↓2024/11/19

まゆまゆ

11
古典に分類される?名著6冊を紹介していく内容。4冊はタイトルも著者も知らなかったけど、解説を読んでもやはり分かりにくい(笑)和辻哲郎と吉野源三郎はスッと入ってきたけど。2024/11/21

スコットレック

3
本書の帯は"「知っているけど読んだことがない」あなたへ"だが自分は君たちはどう生きるかのタイトルを知っているのみだった・・。そんな自分に時を経ても読み継がれてきた教養書を知るきっかけを与えてくれたのが本書。 本書で紹介されている名著は勿論だが、その名著を書いた作者達の人生の方にも目がいってしまう。藤村操については本書で初めて知った。最後のあとがきで著書の方が語るこれからの教養については、何度でも反芻していきたい。2024/11/20

Go Extreme

3
西田幾多郎・善の研究: 疑いえない直接の知識 神は無限の嘉悦 深遠なる統一力・人格 真の自己を知る 阿部次郎三太郎の日記: 死と握手 想像欲求と職業生活 実存・神・真理・愛 宗教の原点 自己と実社会 倉田百三・愛と認識との出発: 生きることの欲望 唯我論の牢獄から脱出 夢見ることを止めた時 九鬼周造・「いき」の構造: 媚態とは二元的可能性 仏教的諦め 九鬼の普遍性の根源 和辻哲郎・風土: 風土の型の発見 西欧の陰鬱 考え続ける人 吉野源三郎・君たちはどう生きるか: 複数の自分 人間らしい関係 男らしく謝る2024/08/20

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