集英社新書<br> 誰も書かなかった統一教会

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集英社新書
誰も書かなかった統一教会

  • 有田 芳生【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213140
  • NDC分類 169.21
  • Cコード C0231

出版社内容情報

無関心=空白の30年間が招いた安倍元首相銃撃事件から2年。
闘い続けるジャーナリストが、政界への浸食、北朝鮮との関係、組織の武装化まで教団の素顔を暴く!

◆内容◆
2022年7月の安倍元首相銃撃事件後、統一教会 (現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着を中心に多くの報道があった。
だが、メディアが報じたのは全体像のごく一部だった。
教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮したジャーナリストが、教団の政治への浸食の実態、霊感商法の問題はもちろん、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していた事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告書、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」編集局長襲撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実等、その全貌を公開する。

◆推薦◆
青木理氏(ジャーナリスト)
元首相が白昼銃撃され死亡する衝撃的事件の動機となった旧統一教会を、最も長く深く取材してきた第一人者が本書の著者、有田芳生氏であることに異論はないだろう。
政治はカルトとの蜜月を続け、そればかりか利用し利用され、結果として生じた教団をめぐる「失われた30年」。
本書はその「空白」を第一人者が懸命に埋めようと試みた貴重なドキュメントである。

◆著者略歴◆
有田芳生(ありた よしふ)
1952年、京都府生まれ。
ジャーナリスト、前参議院議員。
出版社を経てフリーとなり、主に週刊誌を舞台に統一教会、オウム真理教事件等の報道にたずさわる。
日本テレビ系「ザ・ワイド」等にもコメンテーターとして出演。
政治家としては北朝鮮拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題等に尽力。
著書に『北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書)、『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店)他多数。
共著に『統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』(小林よしのりとの共著、扶桑社新書)等がある。

内容説明

二〇二二年七月の安倍元首相銃撃事件後、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着を中心に多くの報道があった。だが、メディアが報じたのは全体像のごく一部だった。教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮したジャーナリストが、教団の政治への浸食の実態、霊感商法の問題はもちろん、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していた事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告書、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」編集局長襲撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実等、その全貌を公開する。

目次

序章 韓国の教団本部を歩く
第1章 安倍元首相が狙われた理由
第2章 政治への接近
第3章 政治への侵食
第4章 統一教会の北朝鮮人脈
第5章 フレイザー委員会報告書
第6章 「世界日報」編集局長襲撃事件
第7章 「赤報隊事件」疑惑
第8章 安倍晋三と統一教会

著者等紹介

有田芳生[アリタヨシフ]
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト、前参議院議員。出版社を経てフリーとなり、主に週刊誌を舞台に統一教会、オウム真理教事件等の報道にたずさわる。日本テレビ系「ザ・ワイド」等にもコメンテーターとして出演。政治家としては北朝鮮拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題等に尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しげ

9
文鮮明機関と評されたように、潤沢な資金と人的資源を武器に各国の政治に食い込んでいくさまは、宗教家というよりもまるでフィクサーのようでした。献金問題や宗教二世問題とはまた違った角度から、統一教会の問題について知ることができました。2024/08/29

どら猫さとっち

6
安倍晋三元首相の襲撃事件の裏で、統一教会が関わっていることが知れ渡り2年。今だからこそ明かすその実像。政治との関わり、世界日報の編集局長襲撃事件など、誰も知らない教団の内側に迫る。オウム真理教事件でも真相に迫った著者とあって、もしこの方がいなかったら、この教団について知らないままでいただろう。未だ謎が深いが、本書が明かした真実は、その後も大きな手がかりとなるだろう。2024/07/28

へい

4
この内容が真実だった場合にこれがフィクションですと発表してもそんなことあるかどんな陰謀説だよと突き返されてしまうだろうと思うこと自体が正常性バイアスだろうか。山上被告の生い立ちや文鮮明が統一教会を立ち上げるまでの部分は分かりやすかったのだけれど、そこから統一教会の拡大に関しては、教会自体が手広くやっていったからか問題が様々に分散している感じがした。安倍三代と中曽根ラインを強調していたのだけれど、この分散の仕方だとたぶん日本の政財界にはかなり食い込んでいるだろうな。そしてそれは統一教会だけではないだろう。2024/06/22

ポポロ

3
統一教会を単なるカルト宗教だと思っていたが本書で書かれる実像は野望に満ち多くのビジネスを手掛けおそらくは文鮮明を支配者にするために活動する巨大な組織である。選挙の支援で日本の政治家の懐中に入り影響力を発揮するところは民主主義のバグであろうしここをついてくるのは狡猾だ。日本を支配する目的に対してはいいところまでいっていたのではないかと思われる。オウムより恐ろしい面も感じられた。これで日本人信者の大部分が実質的には被害者なのが辛い。著者の文章は焦点がボケていて、編集がそれを補正していないのか大変読みにくい。2024/05/26

Humbaba

2
本来問題はもっと早くに多くの人に知れ渡り、改善されるはずだった。しかし、その力を使って政治家と結びつき、政治家が圧力をかけたことで取り締まりが行われなかった。そのために問題視されながらもそのまま放置され、結果として多くの人を不幸にし続けている。政治家にとっては選挙に通るというのは何よりも大事ではあるが、そのために犠牲にしてよいものにも限度があるということを知らなければいけない。2024/12/02

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