集英社新書<br> 文章は「形」から読む―ことばの魔術と出会うために

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集英社新書
文章は「形」から読む―ことばの魔術と出会うために

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087213058
  • NDC分類 817.5
  • Cコード C0281

出版社内容情報

「文学作品はもういい! 実社会で使われるような文章を読ませるべきだ!」
そんな声に押され、国語教育の大改造が始まった。
文科省が重視したのは実用性。
文学はこの枠には入らないという。
しかし、この考え方は正しいのか?
文章を読む際に大事なのはことばの「形」を見極める力だと著者は言う。
そこを鍛えるトレーニングをしたい。
その助けになるのが文学作品を読む技術なのだ。
本書では契約書、料理本のレシピ、広告、ワクチン接種の注意書き、小説、詩など幅広い実例を用いて「形」を読む方法を指南する。
それは、生成AIが生み出す「文章」と渡り合う際にも格好の助けになるだろう。
画期的な日本語読本の誕生!

【目次】
第1章 学習指導要領を読む
第2章 料理本を読む
第3章 広告を読む
第4章 断片を読む
第5章 注意書きを読む
第6章 挨拶を読む
第7章 契約書を読む(1)
第8章 契約書を読む(2)
第9章 小説を読む
第10章 詩を読む

【著者略歴】
阿部公彦(あべ まさひこ)
1966年生まれ。
東京大学文学部教授。
専門は英米文学。
東京大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学大学院博士号取得。
訳書に『フランク・オコナー短篇集』(岩波文庫)、共著に『ことばの危機』(集英社新書)、著書に『事務に踊る人々』(講談社)『名作をいじる』(立東舎)『小説的思考のススメ』(東京大学出版会)『英詩のわかり方』(研究社)『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉』(青土社)など。

内容説明

「文学作品はもういい!実社会で使われるような文章を読ませるべきだ!」そんな声に押され国語教育の大改造が始まった。文科省が重視したのは実用性。文学はこの枠には入らないという。しかし、この考え方は正しいのか?文章を読む際に大事なのはことばの「形」を見極める力だと著者は言う。そこを鍛えるトレーニングをしたい。その助けになるのが文学作品を読む技術なのだ。本書では契約書、料理本のレシピ、広告、ワクチン接種の注意書き、小説、詩など幅広い実例を用いて「形」を読む方法を指南する。画期的な日本語読本の誕生!

目次

第1章 学習指導要領を読む
第2章 料理本を読む
第3章 広告を読む
第4章 断片を読む
第5章 注意書きを読む
第6章 挨拶を読む
第7章 契約書を読む(1)
第8章 契約書を読む(2)
第9章 小説を読む
第10章 詩を読む

著者等紹介

阿部公彦[アベマサヒコ]
1966年生まれ。東京大学文学部教授。専門は英米文学。東京大学大学院修士課程修了、ケンブリッジ大学大学院博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

54
素直に面白かった。なるほど、言われてみればそうなのかもと思う自分がいた。日常的に、いろいろな文章に触れている。読み言葉・書き言葉。文字情報・音声情報。と、書きながら、この文章自体の表現にもいろいろあるなと思いつつ、書いている。途中で述べられていることだが、数年前から気になるのが「実用的」の3文字。そこから連想するのが、短期的。さらに、今さえよければという言葉。科学も基礎研究に目が向かず、目の前の利益につながることばかり考える風潮。気づいている人たちもいると思うのだが。2025/03/16

よっち

31
「実社会で使われるような文章を読ませるべきだ!」という声に押されて始まった文科省の実用性を重視する国語教育の大改造。そんな今、文章を読む際に大事なことは何かを改めて考える1冊。学習指導要領や料理本のレシピ、ワクチン接種の注意書き、挨拶や契約書、小説や詩などの具体的な事例と特徴、どんなことを意識して書かれているのか注目して取り上げながら、文学か非文学かということではなく、文章を読む際に言葉の形を見極める力の重要性を説いていて、それを鍛える助けとして文学作品を読む技術は必要だという論旨には納得感がありました。2024/04/04

武井 康則

13
「形」とは文体というより文章の種類。文章には明確な「場」と「用途」があり、それぞれ請求書だとか解説書、契約書という形を持ち、文体になる。そんなそれぞれの形とその要請する文体を説明していく。「用途」のない文章が小説で、そこには、何が書いてあるのかという謎がある。本書は内容でなく様々な文章の文末、繰り返し、空白など文体から相手の意図を読み解き、それを踏まえて詩や小説などの文学作品を読解していこうと言う試み。スリリングで面白い。2024/05/28

いちろく

9
紹介していただいた本。例えば、冠婚葬祭へ参列する時にはその場にあった服装があるように、「学習指導要領」「小説」「広告」「契約書」などに使われる文章にも独特な形がある。そんな形式にあった文章について説明してくれている一冊。よくある文章の書き方についてのHOW TO本との違いは、文章の形そのものから特徴を説明している点。改めて観てみると、こんなに違うのだと実感した。時間をかけて少しずつ読んだ分、都合により駆け足ぎみに読んだ所もあったのも事実。また機をみて手元において読みたい内容でもあった。2025/04/23

タイコウチ

9
国語教育(学習指導要領)における「論理国語」と「文学国語」といういかにも官僚的な截断の恣意性(無根拠さ)を暴くために、料理本、広告、断片、挨拶、契約書、小説、詩における〈文体〉を読み解いていく。ことばの解釈はコンテクスト次第という大筋で異論はないが、部分的には冗長だったり、こじつけ気味に感じられるところもあり。AIに入試問題を解かせるプロジェクトからの派生で一時期話題になった「論理的文章を読めない子どもたち」という問題設定へのアンチ的スタンスには共感するが、ことばの捉えどころのない豊さはさらに深いはず。2024/06/30

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