集英社新書<br> 「おりる」思想―無駄にしんどい世の中だから

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集英社新書
「おりる」思想―無駄にしんどい世の中だから

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212969
  • NDC分類 304
  • Cコード C0210

出版社内容情報

生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか?
大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に1年間スペインに滞在。
帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』『パディントン』、『バトル・ロワイヤル』『仁義なき戦い』シリーズなどの深作欣二作品、『安心引きこもりライフ』『みちくさ日記』『ナリワイをつくる──人生を盗まれない働き方』などの書籍・漫画、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。
競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。

飯田 朔(いいだ さく)
文筆家。
一九八九年、東京都出身。
早稲田大学在学中に大学不登校となり、二〇一〇年、フリーペーパー「吉祥寺ダラダラ日記」を制作。
また、他学部の文芸評論家・加藤典洋氏のゼミを聴講、批評の勉強する。
卒業後、二〇一七年まで学習塾で講師を続け、翌年スペインに渡航。
一年間現地で暮らし、二〇一九年に帰国。
今回が初の書籍執筆となる。

内容説明

生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか?大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に一年間スペインに滞在。帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』、『バトル・ロワイアル』『仁義なき戦い』という深作欣二作品、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。

目次

第1部 「おりる」というアイデア(「成長物語」を終わらせにきた、クマたち―映画『プーと大人になった僕』と『パディントン』;ぼくたちは生き残らなければいけないのか―深作欣二監督『バトル・ロワイアル』をいま見る;ちゃんと「おりる」思想)
第2部 そう簡単におりられるのか?(「好き」か「世界」か―朝井リョウの選択)

著者等紹介

飯田朔[イイダサク]
文筆家。1989年、東京都出身。早稲田大学在学中に大学不登校となり、2010年、フリーペーパー「吉祥寺ダラダラ日記」を制作。また、他学部の文芸評論家・加藤典洋氏のゼミを聴講、批評を学ぶ。卒業後、2017年まで学習塾で講師を続け、翌年スペインに渡航。一年間現地で暮らし、2019年に帰国。今回が初の書籍執筆となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

54
著者は、スペイン留学中、何もしなかったという(22頁)。語学留学でもなければ、当地の社会問題を考えていたようだ。書名にあるおりるとは、社会が提示してくるレールや人生のモデルから身をおろし、自分なりのペースや嗜好を大事にして生きる考え方(24頁)。私も役場を1年で辞めたが、大学院に受かったのは税金を食い物にしたくなかったからだろう。今は、ひたすら取られるだけで裨益もあまりないが。。まだ読んでないが、五木寛之『下山の思想』にもつながるおりる思想か? 2024/08/17

よっち

35
生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか?自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。大学に馴染めずひきこもり生活を送った著者が、この問いの答えを求めて「何もしない」ことを目的に一年間滞在したスペイン。帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、深作欣二の映画作品や作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく内容になっていて、その考察自体はなかなか興味深かったですけど、そもそも「おりる」という行為に関して結論を出すのはなかなか簡単なことではないですね。2024/02/08

シキモリ

22
私事だが、来月で15年勤めた会社を退職し、新しい職場で働くこととなった。公示が出た後、私がまるで抜け駆けしたかのような視線を感じた…と言ったら流石に自意識過剰の極地だろうか。本書は若い世代の文筆家の論著であり、新進気鋭ならではの観点を期待したが、その界隈の先人達からの引用が大半の為、第1部3章で紹介される著作を読めば事足りるだろう。文学や映画の批評はなかなか興味深かったが、朝井リョウへの入れ込み具合が過剰で、バランスの悪さが気になる。私自身は【おりる】か【おりない】ではなく、緩やかに下る道を選んだつもり。2024/01/28

Satoshi

14
若手の批評家によるエッセイ。深作欣二と朝井リョウの作品を軸に著者が感じる社会の違和感を述べている。しんどい競争社会から抜け出そうといった単純なものでは無く、社会から外れることはどういう意味となるのか、朝井リョウの描く登場人物から考察している。勿論、答えなど無い。2024/02/04

かんがく

9
著者は私と同じ大学で5年ほど先輩。大学を不登校になり、正社員になることなくスペインに行ったり物書きをしたりしている。「おりる」「サバイブ」などをワードにクマ映画、バトロワ、朝井リョウ作品などを批評するが、あまり刺さる文章はなく残念。全体的にふわふわしていた。2024/03/02

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