集英社新書<br> 男性の性暴力被害

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集英社新書
男性の性暴力被害

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212853
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。
その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。
なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか?
その背景には、社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか?
今ようやく様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。

◆目次◆
第1章 「男性の」と言わないと見えない性暴力被害とは何か
第2章 被害後の影響--心と身体
第3章 性暴力と「男性被害」--歴史と構造
第4章 生き延びる過程--回復と支援
第5章 個別的な苦しみと社会をつなげる
全国のワンストップ支援センター紹介

◆著者略歴◆
宮崎浩一(みやざき ひろかず)
1988年、鹿児島県生まれ。
立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程。
研究テーマは男性の性被害。
臨床心理士、公認心理師。

西岡真由美(にしおか まゆみ)
1976年、佐賀県生まれ。
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。
臨床心理士、公認心理師、看護師、保健師。

内容説明

性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか?その背景には、社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか?今ようやく様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。

目次

第1章 「男性の」と言わないと見えない性暴力被害とは何か(性暴力とは何か;男性の性暴力被害の見方;男性の性暴力被害が明らかになるまで―被害調査前史;男児の性暴力被害)
第2章 被害後の影響―心と身体(性暴力被害の心身への影響;男性に特徴的な影響;被害の認識の難しさ;被害開示と援助要請の難しさ)
第3章 性暴力と「男性被害」―歴史と構造(性暴力の歴史;不可視化の構造;男性優位な社会での男性被害者の位置;男性と加害/被害の関係;女性加害者について)
第4章 生き延びる過程―回復と支援(被害当事者の方へ;身近にいる方々へ;男性被害者を支援するということ)
第5章 個別的な苦しみと社会をつなげる(男性の性暴力被害の不可視化で得をするのは誰か;個人の痛みと男性カテゴリーの狭間)

著者等紹介

宮崎浩一[ミヤザキヒロカズ]
1988年、鹿児島県生まれ。立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程。研究テーマは男性の性被害。臨床心理士、公認心理師

西岡真由美[ニシオカマユミ]
1976年、佐賀県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。臨床心理士、公認心理師、看護師、保健師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

20
不可視化されてしまう男性の性暴力被害について分析している。男性も性暴力被害に遭うのだが、被害相談がされにくく、人権侵害として充分に認知されにくいという問題があるという。その理由は、男性は強くあるべきという男らしさの規範があり、性被害を受けたという告発をすることへの偏見が残っているためだとする。また、ホモフォビアがあり、同性間の性暴力被害についても訴えにくいという構造があるという。男性が性暴力被害を訴えにくい社会は男性の性的能動性への信奉があり、既存のジェンダーの権力構造を強化すると指摘している。2024/04/12

てくてく

5
男性優位・家父長制社会がまだまだ続く中、男性の性暴力被害者が被害を受けたことを実感しづらい要因を現時点で明らかになっていることを踏まえてきちんと考察している点や、男性のレイプ神話(p117)は若年男性に知っておいてもらいたいと思う。性暴力と性犯罪の違い、女性が多い相談員ならではの問題、被害に遭った場合の相談先その他についてできるかぎり盛り込もうとしている姿勢も評価したい。2023/12/11

乱読家 護る会支持!

4
性被害に限らず、「男性は常に加害者側である」「ストーカーは常に男」「レイプするのは男」「男女関係の問題では悪いのは常に男」「男は弱音を吐いてはいけない」「男のくせに」「男は稼いで家族を養え」など、男性はとても生きづらいのです。 男性は強くなければいけないと刷り込まれ、そんなジェンダーを引き受けざるを得ない。 僕自身、何度かメンタルをやられていますが、すべてストレスを溜め込んだ結果でした。 なかなか他人を頼ることは出来ないし、やっとのことで誰かに話しても、受け止めてもらえなくて、さらに侮辱されたり。2024/04/25

かみかみ

3
同意のない性的接触など、男性に対する性暴力被害の実態に迫る。被害を口に出さないことを「男らしさ」とするジェンダー規範の強さゆえに、男性への性暴力が重大なこととして語られず、なかったことにされてきたことが多かった。だが、昨今の故・ジャニ―喜多川氏の起こした事件の報道を考えると、世の中も変わりつつあるのかもしれない。被害に遭った際の窓口などの情報もあり、実践的な内容も含んだ良著。2023/12/05

瀬希瑞 世季子

3
子供という庇護から解かれ始める第二次性徴が始まる頃の年齢から男性の性暴力被害は見つけにくくなっていく。2023/12/11

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