出版社内容情報
【老後を控えるすべての人の必読書】
いま、日本人の老後が危機に瀕している。
介護保険制度から20年以上を経て、度重なる改悪により、介護現場は疲弊し、利用者は必要なケアを受けられなくなりつつある。
いったいなぜ、このようなことになったのか。
「在宅ひとり死」の提唱者である上野千鶴子と、長年介護現場に関わり続けるプロフェッショナル高口光子が、お互いの経験と実感をぶつけ合いながら、「よい介護」とは何か、そしてあるべき制度を考える。
【おもな内容】
・「年寄りは生き延びるためには何でも言うんや」
・介護の専門性とは何か
・集団処遇からの脱却
・公平さが生む画一的な労働
・介護と看護の対立はなぜ起こるのか
・施設経営の落とし穴
・コロナ禍でのケアワークの見える化
・小規模施設の未来
・現場が声を上げなければ介護は崩壊する
・在宅介護の限界って?
・質の悪い介護がなくならない理由
・日本で静かに始まる「PLAN 75」
【介護に携わるプロたちも絶賛!】
●石井英寿(宅老所・デイサービス/いしいさん家 代表)
「マクロもミクロもメソも日本の腐りきったおっさん文化。
ケアの値段の安さを戦ってきた上野氏。一方、権力抗争で憔悴した高口氏。
ジェンダーギャップ指数世界125位の現状を垣間見た。」
●阪井由佳子(デイケアハウスにぎやか 代表)
「高口光子は大規模施設の特攻隊長。
私は小規模施設の人間魚雷
自分の命をかけて飛び込みそして美しく散る運命なんだろうか?
この本を読むと
介護が戦争と重なるのはなぜだろう。」
●佐々木淳(医療法人社団 悠翔会 理事長・診療部長)
「ケアを守ることは、私たち自身の将来の生命と生活を守ること。
「生産性」のために犠牲にしてはならないものは何なのか。
介護をめぐる課題の本質を抉り出す、実践と理論、二人の対話。」
●三好春樹(生活とリハビリ研究所 代表)
「「対談」というより、「解雇」された介護アドバイザーへの「事情聴取」(笑)。
「医療モデル」と「生産性」に抵抗する介護現場の奮闘と課題が見えてくる。」
【著者略歴】
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年、富山県生まれ。
社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO 法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。
著書に『おひとりさまの老後』(文春文庫)など多数。
高口光子(たかぐち・みつこ)
元気がでる介護研究所所長。
病院・介護施設で、リハビリチーム・ケアチームのリーダー、新規事業開発責任者、管理責任者を歴任。
著書に『介護施設で死ぬということ』(講談社)ほか。
内容説明
いま、日本人の老後が危機に瀕している。介護保険制度から二〇年以上を経て、度重なる改悪により、介護現場は疲弊し、利用者は必要なケアを受けられなくなりつつある。いったいなぜ、このようなことになったのか。「在宅ひとり死」の提唱者である上野千鶴子と、介護現場に長年関わり続けているプロフェッショナル高口光子が、お互いの経験と実感をぶつけ合いながら、「よい介護」の本質とあるべき制度を考える。老後を控えるすべての人に向けた必読書。
目次
第1章 私、クビになりました―介護保険の危機(「年寄りは生き延びるためには何でも言うんや」;老人病院での「不幸くらべ」;看護師からの反発;経営者の生産性と組織防衛によって起こった解雇)
第2章 こうして私は介護のプロになった(介護アドバイザーという職場;集団処遇からの脱却 ほか)
第3章 「生産性」に潰される現場の努力(居室へのカメラ設置;思わぬ大病 ほか)
第4章 介護崩壊の危機(介護崩壊の分岐点;コロナ禍でのケアワークの見える化 ほか)
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年、富山県生まれ。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長
高口光子[タカグチミツコ]
元気がでる介護研究所所長。病院・介護施設で、リハビリチーム・ケアチームのリーダー、新規事業開発責任者、管理責任者を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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