集英社新書<br> 体質は3年で変わる

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集英社新書
体質は3年で変わる

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212693
  • NDC分類 491.69
  • Cコード C0240

出版社内容情報

体質は変わる、変えられる!

最新の研究とテクノロジーによって、体質は遺伝だけでなく多様な環境との相互作用によって決まるものであり、体質に関わる遺伝子は環境の影響を受けやすいことが分かってきた。
体質は変わる、変えられる。
それにはどのくらいの時間がかかるのか。
そこで著者が提唱するのが「体質3年説」だ。
その有力な科学的根拠と考えられるのが、「細胞には寿命があり、3年くらいで体の多くの細胞が入れかわる」という点にある。
エピジェネティクス研究を進める医師が、体質とは何かを知ることで、健康と病気をコントロールする方法を丁寧に解説する一冊。

【主な内容】
・東洋医学と西洋医学では病気の考え方が違う
・「遺伝的素因」と「環境的要因」
・体質を決める5つのしくみ
・身長、体重、血圧、知能などを決める「ポリジーン遺伝」
・一卵性双生児の研究が体質のしくみを解明
・多くの細胞は3年で入れかわる
・病気にかかりやすい体質がある
・肥満になりやすい体質(家系)はあるか
・体質医学からエピジェネティクス

【著者プロフィール】
中尾光善(なかお みつよし)
一九五九年福岡県生まれ。熊本大学発生医学研究所細胞医学分野教授。医学博士、小児科医。日本学術会議連携会員、日本医療研究開発機構CREST研究開発代表者およびFORCE研究開発代表者、日本エピジェネティクス研究会代表幹事、発生医学研究所所長を務めた。日本人類遺伝学会学会賞。著書に『あなたと私はどうして違う? 体質と遺伝子のサイエンス』『驚異のエピジェネティクス』(以上、羊土社)、『環境とエピゲノム』(丸善出版)など。

内容説明

最新の研究とテクノロジーによって、体質は遺伝だけでなく多様な環境との相互作用によって決まるものであり、体質に関わる遺伝子は環境の影響を受けやすいことが分かってきた。体質は変わる、変えられる。それにはどのくらいの時間がかかるのか。そこで著者が提唱するのが「体質3年説」だ。その有力な科学的根拠と考えられるのが「細胞には寿命があり、3年くらいで体の多くの細胞が入れかわる」という点にある。エピジェネティクス研究を進める医師が、体質とは何かを知ることで、健康と病気をコントロールする方法を丁寧に解説する一冊。

目次

第1章 そもそも体質とはなにか(「体質」という言葉が意味するもの;東洋医学と西洋医学では病気の考え方が違う ほか)
第2章 体質は遺伝か環境か(「遺伝的素因」と「環境的要因」;遺伝とはDNAを受け継ぐこと ほか)
第3章 体質はいつ、どういうしくみで決まるのか(血液型、毛髪や目の色などを決める「一塩基多型(SNP)」
身長、体重、血圧、知能などを決める「ポリジーン遺伝」 ほか)
第4章 体質は変わる・変えられる(環境的要因は遺伝的素因をあぶり出す;体質は3年で変わるか、変えられるか―「体質3年説」 ほか)
第5章 体質に潜む健康リスク(病気にかかりやすい体質がある;体質は先天性素因 ほか)
付録 体質と遺伝的素因・環境的要因との関連性(表)

著者等紹介

中尾光善[ナカオミツヨシ]
1959年福岡県生まれ。熊本大学発生医学研究所細胞医学分野教授。医学博士、小児科医。日本学術会議連携会員、日本医療研究開発機構CREST研究開発代表者およびFORCE研究開発代表者、日本エピジェネティクス研究会代表幹事、発生医学研究所所長を務めた。日本人類遺伝学会学会賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

26
書いてあるとおり、「石の上にも3年」。強固な安定装置である「習慣」を変えるのはまさに自分との戦いだが、それでイイコトがあるなら、頑張らないといけない。2023/06/22

原玉幸子

14
「えっ、人間の細胞って60兆個でなくて37.2兆個なの(なんや、その0.2は)」もそうですが、昨今の遺伝生物学のアップデートです。再読しなくても、あれ何だったっけ?を調べるのに手許に置いておく新書でいいと思いますが、それより何より、遺伝生物学的に「人種」との概念はないのが今の常識だったはずでは。3年で体質は変わると言っても、遺伝学的にさらっと述べるだけで、何をどう摂取すべきかの具体的提言はありませんでした。うーん。(◎2023年・夏)2023/07/22

coldsurgeon

8
体質という言葉のとらえ方をより科学的に理解する必要がある。遺伝的素因と環境的素因により生来的身体の特徴がエピジェネティックな変化を受けうるのが体質だろう。DNA上の遺伝コードや非遺伝コードが環境の影響を絶えず受けていることを知る必要がある。最近では、健康を理解することが疾患のコントロールにつながるという考え方になっている。健康とは病気でないことを意味するのではなく、環境的要因の変動に適応して異常や疾患から回復するなど、能動的に恒常性を保つ活動であり、適応力 resilience である、ということを理解。2023/07/20

Asakura Arata

5
やはり生活を変えると生まれ持った体質を帰ることもできるということがわかった。2023/07/05

おだまん

3
結局どうしようもない部分も多い気がするけれど、石の上にも三年。がんばる。2024/01/21

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