集英社新書<br> 「自由」の危機―息苦しさの正体

個数:
電子版価格
¥1,166
  • 電書あり

集英社新書
「自由」の危機―息苦しさの正体

  • ウェブストアに9冊在庫がございます。(2024年04月25日 16時37分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 397p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211702
  • NDC分類 151.2
  • Cコード C0236

出版社内容情報

あいちトリエンナーレ2019、日本学術会議 会員任命拒否、検察官定年延長、加計学園問題……今、起きている出来事の本質を見抜くための論考集。

「百人組手で知性を鍛え、不当性に抗う訓練になる一冊」――荻上チキ(評論家)

あらゆる「自由」が失われつつある中で、研究者・作家・芸術家・記者などが理不尽な権力の介入に対して異議申し立てを行う。
少しでも声を上げやすい世の中になるようにと願って26名の論者が集い、「自由」について根源的に掘り下げる。
批判的思考を養うための書!

【本文より】
表現の範囲がどんどん狭まっている――ヤマザキマリ

批判精神に欠けた学者に囲まれた政府は、端的にいって災厄――藤原辰史

アーティストやタレントが政治的な発言をするたびに、猛バッシングを受けますが、彼らも市民の一人です。政治的発言をしてはならない理由がわかりません――上野千鶴子

私たち日本人は「自由は取扱いの難しいものだ」という実感に乏しいように思われる――内田樹

【目次】
第一章 切り崩される学問の自由
藤原辰史(歴史学者) それは何か信じられないことが起こる前触れ/姜尚中(政治学者) 学問の自由は誰のためのものなのか/隠岐さや香(科学史研究者) 未来世代の「自由」を殺さないために/池内 了(物理学者) 「学問の自由」と軍事研究/佐藤学(教育学者) 学問の危機の行方/杉田敦(政治学者) 大学の自治は自由の砦/阿部公彦(英米文学者) 国策は学問を育てられるのか/石川健治(憲法学者)×望月衣塑子(新聞記者) 「自由」が奪われるときの危険な兆候を見抜く

第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
津田大介(ジャーナリスト) 「自由」を守るのは、対話を通して生まれるシティズンシップ/会田誠(美術家) すべての作品には発表の自由がある/山田和樹(指揮者) 音楽と自由/ヤマザキマリ(漫画家) 「世間体の戒律」から自由になるには/平田オリザ(劇作家) 迫り来るファシズムの時代に/桐野夏生(小説家) 恐怖を感じてもなお書き続ける/永井愛(劇作家) メディアによる忖度の構造/村山由佳(小説家) 水はいきなり煮え湯にならない

第三章 いま、声を上げる自由を
上野千鶴子(社会学者) 私はバックラッシュサバイバーである/小熊英二(歴史社会学者) 「自由」に必要なのは、対話と応答に対する信頼/山崎雅弘(戦史・紛争史研究家) 守るべきは自由/苫野一徳(哲学者) 「自由な社会」を先に進める/高橋哲哉(哲学者) 「自由」への渇望はあるか/前川喜平(元文部科学省事務次官) 教育から「自由」が奪われ続けている/鈴木大裕(高知県土佐町町議会議員・教育研究者) 新自由主義時代の「富国強兵」教育/堤 未果(国際ジャーナリスト) 政府のやることに偶然はない

終章 自由を扱う技術
内田 樹(思想家) アメリカにおける自由と統制

内容説明

あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」展示中止や日本学術会議の会員任命拒否など、「表現の自由」や「学問の自由」が制限される出来事が近年、相次ぐ。本書では、あらゆる「自由」が失われつつある中で、研究者・作家・芸術家・ジャーナリストらが理不尽な権力の介入に対して異議申し立てを行う。「政治的な発言」がタブー視され、息苦しさが蔓延するこの国で、それでも声を上げるには何が必要か?同調圧力に屈することなく、少しでも発言しやすい世の中になるようにと二六名の論者が集い、「自由」について根源的に考察。今、起きている出来事の本質を見抜く思考力を養うための論考集。

目次

第1章 切り崩される学問の自由(それは何か信じられないことが起こる前触れ(藤原辰史)
学問の自由は誰のためのものなのか(姜尚中)
未来世代の「自由」を殺さないために(隠岐さや香) ほか)
第2章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか(「自由」を守るのは、対話を通して生まれるシティズンシップ(津田大介)
すべての作品には発表の自由がある(会田誠)
音楽と自由(山田和樹) ほか)
第3章 いま、声を上げる自由を(わたしはバックラッシュサバイバーである(上野千鶴子)
「自由」に必要なのは、対話と応答に対する信頼(小熊英二)
守るべきは自由(山崎雅弘) ほか)
終章 自由を扱う技術(アメリカにおける自由と統制(内田樹))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

69
まさに、この国の劣化への危機感の表出。意図も持った輩の狡猾かつ、非礼は動きへの真摯な意思表明。とにかく、耳障りな意思を無視し、丁寧に説明すると言いながら、真逆の対応することが蔓延っている。しかも、それに慣らされるように仕向ける風潮に慣れてはいけない。後世への負の遺産になってしまう。2021/10/10

花男

26
最近のいろんな出来事を考えさせられる。 税金でやるからこそ、表現の自由は保障されなければならない。(あいちトリエンナーレ) 日本学術会議の任命拒否のような事がこれから増えていくのだろうな。。ますます暴走していくのだろうか。2022/07/12

みそさざえ

19
日本学術会議任命問題、愛知トリエンナーレ、コロナなどを軸に各界の著名人が日本での政治的な発言がコントロールされていく事態に警鐘を鳴らす。日々閉塞感の強まる中、自分でも疑問を感じつつあった状況が明文化され、不気味さを感じる。日本人の市民社会が熟成しておらず「自由」の概念を理解できていないというのはその通りだろう。自分の置かれた状況で、何ができるのかを考えないといけない。 Eluard の”Liberté” を読み返した。2022/02/10

sansirou

18
学術会議の会員任命拒否を通して、日本政府の暴走に警鐘を鳴らす各界の人たち。今日の日本の状況を危機感を持って捉えている。私たち国民は、それを感じなければいけないのでしょう。2023/09/10

まゆまゆ

18
政府による学術会議会員の任命拒否に関して、学問の自由を犯している、という主張をまとめたコラム的な内容。学者が尊敬されていない、という現代社会がかえってあぶり出された結果になった、と思うのは早計。未来を考えれば知の衰退は避けなければならない、という考えがどこまで共感してもらえるか、が分かれ目。2021/08/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18063721
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。