集英社新書<br> 保守と大東亜戦争

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集英社新書
保守と大東亜戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087210415
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0231

出版社内容情報

戦争賛美が、保守なのか? 「リベラル保守」という旗印を立てた気鋭の政治学者が、戦争体験をもつ戦後直後の保守論客たちの言動をふりかえり、現代のエセ保守=歴史修正主義者たちの欺瞞を撃つ。




中島 岳志[ナカジマタケシ]
著・文・その他

内容説明

戦前の日本の立場に積極的な意義を見出そうとし、第二次世界大戦を東アジア解放のための「聖戦」だったとみなす「保守」派。しかし、戦争を賛美することが、いつから「保守」になったのか?じつは、戦前日本において保守論客は、軍国主義に抵抗し、批判の論陣を張っていた。あるいは、兵として軍の欺瞞を目の当たりにし、壮絶な暴力を経験した保守派は、軍国主義・超国家主義に強い嫌悪感を示していた。すでに鬼籍に入った、戦中派保守たちが残した言葉に向き合いながら、いま、最も注目を浴びる政治学者・中島岳志が、現代において真に闘うべきものはなにかを炙り出す。

目次

序章 保守こそ大東亜戦争に反対だった
第1章 戦争に導いたのは革新勢力である
第2章 戦争への抵抗
第3章 軍隊での経験
第4章 戦中派保守 最後の闘い
終章 保守の世代交代の果てに

著者等紹介

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は近代日本政治思想史、南アジア地域研究。主な著作に『中村屋のボース』(大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

48
大東亜戦争と保守の関係をもう一度考えさせてくれる。戦争賛美と保守はイコールではない。じゃあ、当時の保守と言われる人たちは、どのように考え、どのように論じていたのか。それぞれの言葉を抽出し、決して保守が戦争を進めていたのではないのだという結論を導いている。何かを論じること、そして、対論すること。重要なのは対論することだな。2019/08/25

ゆう。

28
保守の意味を考えました。国粋主義やファシズム、全体主義に対して保守の側から疑問を投げかけていた事実は、今日的にも大きな教訓を投げかけているように思います。保守の人間観は懐疑的な見方だとして、そこから歴史や政治に謙虚にあろうとするのが保守なのかもしれないと思いました。マルクス主義は人間に対する信頼性が根底にあります。だから現状を変革しようとするし守るべきものを守ろうとします。今日的には保守と革新は手を結べるのだと思いました。2018/08/14

skunk_c

27
「リベラル保守」を自認する1975年生まれの著者が、戦中派の保守派重鎮の発言を取り上げて、彼らが戦中体験より先の戦争に批判的であること、戦争へ導いたのが「革新」派の軍人であり、それは本質的に共産主義的全体主義と同質であることなどを論じる。著者の定義する「保守」は、急進的で理想をあらかじめ設定してそこに向かおうとする「革新」とは異なり、懐疑的で漸進的であり、常に現実を批判的に見つめることだとする。そして現実の人の生き様やそれによって培われた伝統を重視する(これが「保守」の所以か)。2018/10/16

Tomoichi

23
十代の頃は渡部昇一に嵌り、二十代は「諸君!」で色々な保守論客の文章を読み、三十代からは福田恆存や竹山道雄・会田雄次・山本七平などを読んできた。本書は大東亜戦争を軸に、戦中派と戦後派の保守論客の相違を明らかにする。私自身の中にあったモヤモヤが晴れた感じがします。著者は昭和50年生まれなのでほぼ同世代。子供の頃には戦争に行っていた世代が存命の時代。何となく戦中派と戦後派の温度差は感じれた最後の世代かもしれません。オススメ。2020/08/16

樋口佳之

22
中村は「日本=加害者、アジア=被害者といふ奇妙な図式」を打破しなければならないと言います。なぜならば、悪いのは中国の対外戦略であり、日本はその背信的な策謀に対抗する形で大陸政策を進めてきたからです。中村の認識には、日本こそ中国外交の被害者であるという思いが強く反映されています。/うわー。2018/07/20

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