集英社新書<br> 松本清張「隠蔽と暴露」の作家

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集英社新書
松本清張「隠蔽と暴露」の作家

  • 高橋 敏夫【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087210163
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0291

出版社内容情報

清張の代表的作品をとおして、その表現の核にあった「隠蔽と暴露」の方法をたどるとともに、わたしたちが日常で感じる社会や国家への「疑い」を称揚し、そこにひそむ秘密を見抜く方法を明らかにする。


内容説明

社会全体に陰鬱な雰囲気がひろがりつつあるこの時代に、松本清張が再び求められている。本書は清張の表現の核にあった「隠蔽と暴露」の方法をたどる。そして、清張の作品をとおして、わたしたちが日常で感じる社会や国家への「疑い」を称揚し、そこにひそむ秘密を見抜く方法を明らかにする。戦争、明るい戦後、政界、官界、経済界、社会的弱者、宗教など、清張が精力的に描いたテーマは多くあるが、戦後最大の隠蔽装置ともいえる「原子力ムラ」にふみこまなかった清張の謎にも迫る。

目次

第1部 松本清張、人と方法(松本清張とは誰か;「隠蔽と暴露」という方法)
第2部 隠蔽する力に抗う試み(戦争―『球形の荒野』、『半生の記』、『黒地の絵』;明るい戦後―『ゼロの焦点』、『砂の器』、『顔』;政界、官界、経済界―『点と線』、『けものみち』、『黒革の手帖』;普通の日常、勝者の歴史―『或る「小倉日記」伝』、『父系の指』、『無宿人別帳』;暗い恋愛―『天城越え』、『波の塔』、『強き蟻』;オキュパイドジャパン―『小説帝銀事件』、『日本の黒い霧』、『深層海流』;神々―『黒い福音』、『昭和史発掘』、『神々の乱心』;原水爆、原子力発電所―『神と野獣の日』、『松本清張カメラ紀行』、「幻の作品」)

著者等紹介

高橋敏夫[タカハシトシオ]
1952年生まれ。早稲田大学文学部・大学院教授。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門は近現代日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

65
今読まれるべき作家のひとり、松本清張。晩年に構想し、ついに書かれなかったという原子力研究所のお話はできるなら読んでみたかった。2018/01/26

hatayan

55
松本清張の作品を「戦争、政官財、暗い恋愛、占領期の混乱、神々」といった切り口で解説。現在でも入手できる作品多数。推理小説の手法で国家の機密に迫ろうとした『日本の黒い霧』『昭和史発掘』など、清張はノンフィクションも多く遺しました。最晩年、清張は原発をテーマにした推理小説を構想するも果たせずに83歳で逝去。もしも現代に清張が生きていたらと著者は空想しつつ、清張の影響を受けた宮部みゆき、東野圭吾、高村薫、横山秀夫らを挙げ、都合の悪いことを隠す国家を批判的に考察するに際して清張の作品を読み返す意義を強調します。2020/10/20

おさむ

38
「事件が起きると、これは松本清張だなと思う事がよくある」と著者は言う。社会派推理小説の金字塔とされた彼の作品群が今なおドラマや映画になるのは、人間というものを負の側面から描いているからではないか。最近は正の側面からの作品ばかりだから余計に際立つ。さらに著者は、「勘ぐりや邪推こそが清張の出発点」とも指摘する。2019/04/23

ヴァン

10
 清張の作品群を下敷きに著者が自身の主義主張を展開している体裁で、本としての構成、松本清張論としての奥行きとしては、今一つ物足りない。『日本の黒い霧』に収録されている事件なども、今の視点でみると論理展開に無理がある。事件の背後にGHQが黒幕として存在していた、という清張の論旨は、いま読むと乱暴なところがある。新しい清張論が欲しいところである。2018/11/25

imagine

10
「隠蔽と暴露」の作家松本清張は、私たちの社会に存在する謎や闇が「解決不可能性」を帯びていることを提示した。一つの出来事がとりあえず完結しても、新たな不安と恐怖がもたらされる。こうした松本清張の数ある作品群を解釈するのには入門書として最適。個人の生い立ちや生き様にも触れてはいるが、新書では紙幅が足りないか。2018/08/27

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