集英社新書<br> 「富士そば」は、なぜアルバイトにボーナスを出すのか

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集英社新書
「富士そば」は、なぜアルバイトにボーナスを出すのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087210088
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0234

出版社内容情報

アルバイトにもボーナスや退職金、有給休暇があり、社員には多額の報奨金や海外旅行まで用意。なぜ、「富士そば」はこれほどに従業員を大切にするのか。グループ創業者の唯一の新書にして、異色の経営論。


内容説明

日本全体が短期的な利益追求に走り、ブラック企業がはびこる中で、首都圏を中心に一三〇店舗以上を展開する立ち食いそばチェーン「富士そば」は真逆を行く。アルバイトにもボーナスや有給休暇を支給し、社員には年間一〇〇〇万円を超える報奨金や、さらには海外旅行までもが用意されているのだ。富士そばが、ここまで従業員を大切にする理由はいったい何なのか?創業以来四〇年以上の歴史を持ち、現在も成長を続ける老舗チェーン店の「ふしぎ」な仕組みと経営哲学の全貌を、創業者自らが明かした驚きの一冊。

目次

第1章 なぜアルバイトにボーナスを出すのか
第2章 富士そばが誕生するまで
第3章 人を育てるにはどうすれば良いか
第4章 商売のコツとは何か
第5章 経営者の役割とは何か
第6章 富士そばでは、なぜ演歌が流れているのか

著者等紹介

丹道夫[タンミチオ]
「名代富士そば」を運営するダイタングループの創業者。1935年名古屋生まれ。幼少期から青年期にかけて愛媛県西条市で育つ。東京栄養食糧専門学校卒業。四度にわたる上京と挫折を繰り返し、苦労の末に立ち食いそばチェーンの経営に至る。作詞家としての顔も持ち、ペンネームの「丹まさと」名義で歌詞を提供した演歌は多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コージー

51
★★★★☆「富士そば」創業者、丹道夫の自著。常識にとらわれない変わった会社。そのルーツが明かされる。この会社には、泥んこ遊びを温かく見守ってくれる、そんな母親のような母性を感じる。従業員をわけ隔てなく、みな家族のように扱う、心ある素晴らしい会社である。【印象的な言葉】①競争原理よりも適材適所。②「自分は失敗をしていない」と胸を張る人は、「何もしていない」と自ら告白しているようなもの。③良い教育とは、「できるかぎりの失敗をさせてやり、心から反省する機会を与える」ことである。2018/02/01

Y2K☮

37
かつて真っ黒なスケジュールで働いていた頃、寒くて孤独な冬の深夜によく飛び込んだ。そういう時は他の店じゃなく、なぜか毎回富士そばだった。今思うと丹氏の経営哲学のおかげで無意識に癒されていたのだ。何よりも従業員を大事にし、現場の声を重んじる会社。その軸となるのは古き良き日本を象徴する演歌の精神か。でもこういう考え方を時代遅れにはしたくない。むしろ疲弊した現代にこそ必要なはず。給料やボーナスだけに留まらぬ、もっと根本的な幸福論の話だ。作詞家業と本業を両立させる姿からも大いにヒントを得た。私も演歌を聴こうと思う。2019/06/10

なる

34
立ち食いそば文化を確立した第一人者といってもいい富士そば。意外だったのは全国区ではなく関東が中心だということ。本書はその創業者である会長が富士そばを始めるまでの紆余曲折や、この魅力的な題名に示されている通りの本質を紹介している。もちろん本人が書いているので一歩引いて物事を見なくてはならないけれど、少なくともホワイト企業だと言われている理由の一端はわかる。それと富士そばではなぜ演歌が流れているのかについても詳しく紙面を割いていてそこも興味深い。富士そばの見方が変わる。やっぱ行きたくなったもん。美味しいし。2021/11/11

香菜子(かなこ・Kanako)

32
「富士そば」は、なぜアルバイトにボーナスを出すのか。丹道夫先生。正社員であろうと、契約社員であろうと、アルバイトやパートタイムであろうと、差別せずにきちんとボーナスや有給休暇を支給する。傲慢で差別的な扱いとは無縁の誠実な対応をしているからこそ、「富士そば」で働いていらっしゃる従業員が生き生きと仕事をして、「富士そば」には多くのファンがついているのかもしれませんね。ブラック企業と呼ばれる企業にも見習ってほしい内容。2019/09/28

ばんだねいっぺい

32
 これは、自分の中で大ヒット。どうしたら、意欲の出る職場を作れるかと世の経営者が全員考えりゃ、明るい世の中になるのでは?の実践。謙遜されているが、努力の賜物とはいえ、丹さんの慧眼が成功への原動力であることは抜きにしても、ただただ、感動、そして大賛成。2017/11/20

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