出版社内容情報
侮蔑的、差別的なニュアンスをともなう言動を学ぶことは、現代に生きる私たちの新たな教養とも言える。食事、性、しぐさ、生活など身近にもある尽きることのない世界中のタブーについて網羅する。
内容説明
タブーとは、禁止された事物や言動を意味する。それは、マナーやエチケットのような行為から、差別用語や特定の言葉、権力側が封印しておきたい歴史的・社会的問題まで、幅広い領域にわたる。アメリカ大統領が人種や宗教に関する排他的発言を繰り返したり、日本国内でも公然とヘイトスピーチが行われる現在の風潮のなかで、侮蔑的、差別的なニュアンスをともなう言動について知ることは、私たちの新たな教養とも言える。日常生活、しぐさ、性、食事など世界中のタブーについて学び、異文化への理解を深める一助となる一冊。
目次
第1章 日常生活でのタブー(東西南北にみられる文化;右と左の価値 ほか)
第2章 性についてのタブー(モーセ律法の性のタブー;『旧約聖書』の背徳の物語 ほか)
第3章 食べ物のタブー(西アジアにおこった食物タブー;イスラームの教え ほか)
第4章 現代社会のタブー(現代の新しいタブー;現代米国のタブー ほか)
著者等紹介
阿門禮[アモンレイ]
文化史ジャーナリスト。早稲田大学文学部卒業。中東、地中海地域の文化に関する比較研究、とくに一神教の信仰のもとでの、古代からの民間信仰、民間伝承の継承、呪術的な護符、しぐさによる意思の伝達など、考古文化人類学的な視点から取材を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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