出版社内容情報
2025年には患者数700万人を超えるという認知症。その約60%を占めるアルツハイマー病だが、根本的な治療薬はまだない。治療薬開発に最も近づいたとされる研究者が、最新の研究成果を明らかにする。
西道 隆臣[サイドウタカオミ]
内容説明
2025年、アルツハイマー病は治る病気になる。根本治療薬開発への道筋が本書で明らかに!
目次
第1章 認知症とは何か
第2章 アルツハイマー病の症状と治療薬
第3章 アルツハイマー病の病変に迫る
第4章 アルツハイマー病の遺伝子
第5章 アルツハイマー病治療法開発への道のり
第6章 アルツハイマー病は治せる、予防できる
第7章 アルツハイマー病克服へ向け、今できること、必要なこと
著者等紹介
西道隆臣[サイドウタカオミ]
1959年宮崎県生まれ。理化学研究所脳科学総合研究センター・神経蛋白制御研究チーム・シニアチームリーダー。筑波大学生物学類卒業後、東京大学大学院薬学系研究科修了(薬学博士)。東京都臨床医学総合研究所・遺伝情報研究部門主事を経て、1997年より現職。2014年(株)理研バイオを設立、代表取締役を兼ねる。日本認知症学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
83
2016/9/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2016/10/11〜10/14 棋界の第一人者、西道隆臣先生による、アルツハイマー病全般の解説とご自身の研究の紹介。さすがに、わかりやすく、現状の分析と未来への期待がまとめられている。今、ご研究されている分解酵素系の薬剤ができれば、一気に解決に向かうが、果たして...期待しています。2016/10/14
fseigojp
21
利根川進推薦と聞いて購入 前半の疾患概念が実に分かりやすく書かれた良書 後半は最新の研究事情なのでついていくの大変だった2016/11/13
文章で飯を食う
13
これができたら、すごい話だ。世の中が変わるね。 アミロイドβの蓄積が認知症の原因だと分かった時、多くの研究者達が蓄積を減らそうと考えた。筆者たちのグループは分解を促進しようと考えた。動物実験ではすでに成功していると言う。遺伝子治療はちょっと気になるが認知症よりはマシだ。 飲み薬ができれば一番良いのだが。 進展が楽しみだ。2017/07/30
杜子春
4
記録2021/01/11
でんか
4
アルツハイマー病の第一人者である著者のてによる最新情報。なんとなく、ぼんやりと創薬の方向性は定まりつつありのかなあ、という感じ。そうはいっても臨床ベースに乗ってくるのはまだまだ先であろうから、本書の巻末に載っている予防のために、を実践して、薬の登場を首を長くして待つことにしよう。ならずに済めば一番いいのだがね。2017/11/09