出版社内容情報
チベットの文化や伝統を消し去ろうとする力はより一層強められているが、問題は政治体制や民族支配の問題だけで捉えてはならない。現代が抱えるグローバル経済の面からも現状を見る必要があるのだ。
内容説明
二〇〇八年の騒乱以降、チベットの文化や伝統を消し去ろうとする圧力はより一層強められている。宗教活動の制限、チベット語教育への介入、天然資源の無秩序な採掘、厳しい言論統制など、中国による政治的、文化的弾圧は年々深刻化している。だが、チベット問題は、今、世界を覆うグローバル経済の面からも見る必要がある。そして、伝統や文化の継承は風前の灯のように見えるが、厳しい状況下でも懸命に文化や伝統を守り抜こうとするチベット人たちが多く存在するのだ。長きにわたって現地を取材してきた著者が、独自のルートでチベットの現況を詳細にルポルタージュする。
目次
第1章 ドンを探しに
第2章 変容する食文化
第3章 ダワのお葬式
第4章 子供の情景
第5章 伝統工芸の行く末
第6章 「言葉を入れておく瓶はない」
第7章 近代化の波
著者等紹介
渡辺一枝[ワタナベイチエ]
1945年、ハルビン生まれ。1989年に一八年間の保育士生活に終止符をうち、作家活動に入る。チベット、中国、モンゴルへ旅を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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