集英社新書
「知」の挑戦―本と新聞の大学〈1〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206777
  • NDC分類 041
  • Cコード C0236

出版社内容情報

豪華講師陣による連続講義の書籍化
「私的新聞論――プロメテウスの罠」依光隆明/「政治学の再構築に向けて」杉田敦/「2020年の中国――世界はどう評価するか」加藤千洋/「科学と人間の不協和音」池内了

内容説明

2012年3月、朝日新聞社と集英社が創設し、各分野の第一人者が連続講義を行った「本と新聞の大学」。白熱した講義の様子を、受講生との質疑応答も含め完全に再現。1では新聞・政治学・中国・科学といったテーマについて、今まさに解決せねばならない課題と向き合い、分野を超えた新たな「総合知」として体系化。今の時代を考える道標を示した。冒頭には、一色氏と姜氏による「日本のこれからを考える」対談を収録。

目次

第1回 日本はどうなる?(「本」と「新聞」と「大学」で、知のあり方を問い直す;三つの不信 ほか)
第2回 私的新聞論―プロメテウスの罠(大本営発表といわれて;間接情報と直接情報 ほか)
第3回 政治学の再構築に向けて(丸山眞男の三つの顔;問題はどこにあるのか ほか)
第4回 二〇二〇年の中国―世界はどう評価するか(中国政治の一寸先は闇;中国の経済成長はいつまで続くか ほか)
第5回 科学と人間の不協和音(科学は人間を幸せにしたか?;“付き焼き刃”の科学 ほか)

著者等紹介

一色清[イッシキキヨシ]
1956年愛媛県生まれ。朝日新聞出版雑誌統括

姜尚中[カンサンジュン]
1950年熊本県生まれ。政治学者。東京大学大学院情報学環教授

依光隆明[ヨリミツタカアキ]
1957年高知県生まれ。朝日新聞編集委員

杉田敦[スギタアツシ]
1959年群馬県生まれ。政治学者。法政大学教授

加藤千洋[カトウチヒロ]
1947年東京都生まれ。同志社大学大学院教授。元朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

74
今の社会情勢をいろんな専門家が次々と語っていったのがよかった。結構リベラルっぽい人が多いなぁと感じた。2013/03/04

i-miya

45
2013.12.24(12/24)(つづき)一色清ほか著。 12/10 (p026) マーケットを見ずに政治を行うのがいいとは言わないが、あまりにもそれに左右されるおなら、そもそも政治などは必要ない。 (姜)経済活動の理想、(1)市場の動きをほとんどコントロール、(2)適正な利潤も出す、(3)サステーナブルな資本主義を続かせる、(4)だが、そうなってはいない。  2013/12/24

i-miya

41
2013.11.23(初読)一色清ほか著。 11/23 (カバー) 2012.03、朝日新聞社、集英社、創設≪本と新聞の大学≫。 分野を越えた「総合知」として体系化。 Ⅰは新聞、政治学、中国、科学の分野。 (はじめに=カン尚中) 本と新聞-斜陽産業。 文化の基盤そのものの崩落を招く? オープンカレッジ開設のユニークな試み。 第1回、日本はどうなる。 (一色清VSカン尚中) 本、新聞、大学の掛け算。 欲しい座標軸。  2013/11/23

KAZOO

25
連続講義を新書版に集約したもので、最近の題材としては非常にぴったりしていると思いました。今後の出版や新聞の在り方というのは今かなりの興味を集めているのではないかと思われます。とくに新聞は、電子化されてペーパーがどこまでやってくれるかという感じがします。最近の論調を見ても明らかに政府迎合型になってきています。朝日、読売、毎日、日経みんな似てきてしまっていて新聞を読む意味というのがあまり感じられなくなってしています。産経、赤旗、聖教新聞のほうが原点にいるのではないかと思います。2014/08/06

Nobu A

18
「本と新聞の大学」シリーズの嚆矢。丁寧にシリーズ化していないので時系列に読めなかったのが一抹の不満。13年刊行。東日本大震災2年後の今から11年前。当時のこと、特に福島原発問題に繰り返し触れている。シリーズ初巻と言うのあり若干荒さが目立つが、個人的には池内了の「科学と人間の不協和音」が一番興味深い。科学と技術の違い、盲信的な日本と危険性を認識している西洋、文化と経済性の重要性等、キーワードや対比で分かり易く解説。一方で、現状は殆ど変わっていないのでは。これだけの知見が反映され実っていないのが至極残念。2024/04/07

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