出版社内容情報
なぜ患者と医師の会話はかみあわないのか?
患者が医師に症状を伝えられずもどかしく思う場合は多い。医師も患者の期待に応えられないジレンマを抱えている。両者のコミュニケーション不全の解決策を臨床医・医学教育者の立場から提言する。
内容説明
病院での受診の際、症状や心配していることをうまく伝えられず、受けた治療に不満を感じた経験を持つ人は多いのではないだろうか。こういう場合医師の側も、患者の期待に応えられなかったことに忸怩たる思いを抱くことになる。医療現場でのトラブルは実は患者と医師のコミュニケーション不全に起因するものが多い。言い換えれば患者と医師の会話がうまくいっていれば、防げる問題も多い。受診するとき心配事を上手に伝えるにはどうしたらよいか、医師は患者の思いをどうやって汲み取ったらよいか、臨床と医学教育の現場に長く身を置いてきた医師が具体的に提言する。
目次
1 コミュニケーションの失敗による不幸
2 コミュニケーションギャップの形成
3 異文化に生きる患者と医師
4 患者の世界
5 医師の世界
6 科学的根拠に基づいて行う医療の功罪
7 患者と医師の新たな接点を求めて
著者等紹介
磯部光章[イソベミツアキ]
1952年東京生まれ。東京大学医学部卒業。東大第三内科を経て、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院に留学。信州大学助教授から2001年より東京医科歯科大学大学院循環器内科教授。「サイエンス」「ランセット」などに論文多数。日本循環器学会八木賞、日本心臓財団佐藤賞など受賞。日本循環器学会監事・心臓移植委員、日本心不全学会理事・会長、日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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