内容説明
フランスの伝統が生んだ文化は、芸術や料理、ファッションなど世界のさまざまなところに浸透している。だが、学校教育における世界史では、歴史的人物の人間的な部分を削ぎ落としてしまうので、フランス史の真の面白さがわからない。本書は、列伝形式で歴代の王たちを網羅し、現代のセレブに至るまでドラマティックな歴史絵巻として描き出す。人間の歴史の縮図とも言うべきフランス史を、古代から現代まで通史として論じており、この一冊でフランス通になれる書。
目次
プロローグ ガリアの森の奥深くから物語は始まった
第1章 血なまぐさい愛憎劇を繰り広げるゲルマン人の宮廷―メロヴィング朝
第2章 カール大帝と『ローランの歌』―カロリング朝
第3章 吟遊詩人が愛を語り、騎士たちは十字軍へ―カペー朝
第4章 百年戦争とルネサンスの美女たち―ヴァロワ朝
第5章 ヴェルサイユの薔薇とフランス革命―ブルボン朝
第6章 ナポレオンがやっぱり偉人である理由―帝政と王政復古朝
第7章 共和国の支配者とセレブたちの愉しみ―共和政の時代
エピローグ 21世紀になっても王政復古を狙うプリンスたち
著者等紹介
八幡和郎[ヤワタカズオ]
1951年滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。パリ・ジェトロ産業調査員、大臣官房情報管理課長などをつとめたのち退官し、徳島文理大学大学院教授。テレビ出演や評論・著作活動を行う。フランスの政治・教育・社会システムについての論文やエッセイ多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おMP夫人
遊未
JINKO@灯れ松明の火