内容説明
世界各国の紛争地域を取材してきた著者が、最愛の妻をくも膜下出血で亡くすまでの看取りの十日間を記録したノンフィクション。世界中で多くの生と死を見続けてきた著者だったが、迫りくる妻の「死」には、ただひたすら戸惑い、動揺し、取り乱すばかりだった。回復の兆しはなく、意識も戻らぬまま、脳死に陥る妻。著者は、妻の「その瞬間」までを詳細に記録することで、過酷な現実と向き合うことを選ぶ。
目次
第1章 突然の知らせ
第2章 延命
第3章 家族旅行
第4章 日記
第5章 病床の聖餐式
第6章 目の前の事実
第7章 不安
第8章 鳴り始めたアラーム
第9章 二人だけの時間
第10章 桜舞う夜に
著者等紹介
桃井和馬[モモイカズマ]
1962年生まれ。写真家、ジャーナリスト。これまで世界一四〇カ国を取材し、紛争・地球環境などを基軸にした独自の切り口で「文明論」を展開している。第三二回太陽賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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