内容説明
今世界の至るところで土壌に異変が起きている。経済発展を支えた石油産業が生み落とし、かつては夢の肥料として歓迎された化学肥料がもたらしたのは、実は自然の連鎖が破壊され、生産力を失った農地。そこにさらに大量の化学肥料と農薬が投入され続けた結果、見かけは美しくとも中身の壊れた野菜、疲弊する家畜、それらの加工食品が、食の安全と人々の健康を脅かしている。でも、まだ間に合う、今しかない。ほんものの農業と生産物の復活のための、再生の道すじとは。
目次
第1章 野菜が壊れていく(栄養のなくなった野菜たち;野菜は腐らない? ほか)
第2章 土の中のみごとな連携、それを壊すのは…(ほんものを見たことがなかった!;植物も呼吸する ほか)
第3章 化学肥料はどこから来たか(化学肥料の普及は国策でもあった;外貨を稼げなかった戦後 ほか)
第4章 そして動物たちが、食品が壊れた(価格破壊という暴力;少品種大量生産、大規模化は工業化 ほか)
第5章 まだ間に合う、いましかない(だれも責められない;始まりは土と農作物 ほか)
著者等紹介
新留勝行[ニイドメカツユキ]
1943年鹿児島県生まれ。農業研究者。62年、鹿児島県立南大隅高等学校卒業後、鹿児島県立拓殖講習所に入所、農業研修生としてアメリカへ派遣される。66年久保田鉄工株式会社(現株式会社クボタ)入社、農業機械の技術及び営業企画を担当する。93年株式会社ジェム設立、同社代表取締役会長。農協、生産者、流通業、消費者などを対象とした講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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