出版社内容情報
ネット全盛時代に、新聞や雑誌と並ぶまでに成長。活気づく紙メディア「無料誌」のすべて。
現在日本では1200紙誌、年間3億部近いフリーペーパーが発行され、雑誌タイプを中心になおも創刊ラッシュが続いている。魅力的なコンテンツを提供して、TVやラジオ、新聞、雑誌と並ぶまでに成長したこの媒体は、有料を前提とした既存の新聞、雑誌を脅かす存在なのか。あるいは大量に情報を流すデジタルメディアに対抗して、読者を紙媒体に呼び戻す救世主なのか。新しいビジネスモデルとしても注目を集めるフリーペーパーの知られざる実像に迫った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
8
フリーペーパーの可能性を考察した本。1995年にストックホルムで創刊した「メトロ」から始まったフリーペーパーの歴史、世界的な展開、日本におけるフリーペーパーの現在まで多面的な考察は、ビジネスの参考としても、雑学としても、読んでおいて損はないかも。文字離れの世代を文字の世界に導く入り口として考える視点がちょっと新鮮だった。2015/07/04
あらあらら
8
6年前の新書。R25は毎週もらってたな。まだあんのかな?2014/10/27
T-山岡
2
一時期のフリーペーパーブーム自体は去った感があり、現在はもう少し状況も変わっていると思われるが、ウェブと比べればそれほど華々しさのないフリーペーパーについて、このようにまとまった解説がなされているのはなかなか貴重。あと気になったのは、143ページにある産経新聞住田社長の「コンテンツは、既存の有料紙や放送局でないと面白い商品はつくることはできない」というコメント。そういうマスメディアの傲慢はもうお腹いっぱいだって。2011/01/04
てぃーち
2
★★★★★ 発行から二年以上経っているが、未だに日刊の無料紙が地位を確立できてない(存在してない?)それだけ既存メディアによるブロックが固いのかなんなのか2010/05/10
Humbaba
2
新聞は読者が選んで読むものであるのに対して、フリーペーパーは読者を絞ってつくるものである。2010/03/14