集英社新書
ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204216
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0273

内容説明

ジョン・コルトレーンが死去した一九六七年、「いーぐる」は開店した。以後、ジャズ喫茶全盛の六〇、七〇年代から現在まで、四十年にわたって日本のジャズシーンを牽引している。時代の移り変わりのなかで、いったいどのようなアルバムが、ターンテーブルに載せられてきたのだろうか。それぞれの時代に、どんな曲がリクエストされていたのだろう?ジャズ喫茶ならではのセレクションが、その濃密な雰囲気や当時の時代の香りとともによみがえる。日本のジャズ受容史を語るうえでも、欠かせない一冊。

目次

第1章 六〇年代ジャズ喫茶流行アルバム
第2章 開店当時の店のカラー
第3章 開店当時の新譜
第4章 新時代の予兆
第5章 時代の変わり目
第6章 ヨーロッパのジャズ
第7章 ハード・バップ・リヴァイヴァルとベテラン
第8章 「いーぐる」の流行
第9章 他店を偵察、新発見、選曲テクニック
第10章 八〇年代以降のジャズシーン

著者等紹介

後藤雅洋[ゴトウマサヒロ]
1947年東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。音楽評論家。日本ポピュラー音楽学会会員。大学在学中の67年に東京・四谷にジャズ喫茶「いーぐる」を開店し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

15
100枚中、オーネット・コールマンの「ダンシング・イン・ユア・ヘッド」も収載。20年くらい前、CDを購入し、1曲目を聴いたときの衝撃。同じフレーズが延々と続く。ピアノならまだ分かるが、コールマンはアルトサックスだから、息たえだけ。久しぶりに聞こうとSpotifyで検索したが、該当なし。部屋のどこかに眠っているCDを探すしかない。2025/03/23

ブルーベリー

6
お、いい本があるぞ。と思ったら2年前に読んだことがあった(笑)読んでてけっこうわかるなーと思ったら、それもそのはず。後藤雅洋先生監修のジャズ耳養成マガジンJAZZ100年を定期講読しているのでした( ´∀`)でもまだ「いーぐる」には怖くて行けない(笑)2014/08/31

Nepenthes

4
老舗いーぐるの推聴盤100枚を店主である著者のエピソードと併せて紹介する本著。当時の時代背景や常連客、ジャズ仲間との楽しい話が満載で、その飾らない筆致はまるでカウンター越しに語りかけてくれているかのよう。ある日ふらりと店に入ってきた女の子がリー・コニッツ『モーション』のB面をリクエストし、流してみると強面のアドリブ応酬の演奏で速攻でウエイトレスに採用した、という話が好きです。これだから名盤紹介本は面白い。「ジャズ喫茶っていいな…」と思わせてくれる良本です。2022/05/26

bluemint

4
ジャズ喫茶いーぐるの歴史とともに時代時代に印象深かったレコードの紹介をしている。自分の時代とほぼ一致しているのでとても懐かしい。60年代の終わりには、デモや闘争に出かける学生たちのたまり場であり、そこではセクト間の争いはなく、共通の休息場所として大事にされていた。挙げられているレコードは一般の有名なものばかりでなく、いかにも通が好みそうなものもある。いーぐるには行ったことはないが、ジャズを聴きまくった学生時代の思い出に暫し耽った。2018/04/03

purintabetainoo

4
江戸川橋の伊藤君に教わった、ビルエヴァンスと四谷いーぐる。あれから何年たっただろうか…。教えてもらったいーぐるには全然別の人と何度となく行った。 あの店内で色んな人が色んな時代をjazzとともに過ごしてきたんだと思うと感慨深くぼーっと浸ってしまう。60、70、80年代…タイムスリップしてその時々のいーぐるを見にいきたくなった。 アルバムそれぞれに思い出があり、jazzのアルバムの紹介でもあり、いーぐるの思い出話でもある本書は読んでいるだけで心地よい。頭の中にはグルグルjazz。わたしの思い出も永遠なれ。2018/02/13

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