内容説明
教育行政の迷走、社会のひずみ、大人の無責任、家族形態の急激な変化。それらのしわ寄せが、「子どもたち」に向かっている。東京地検特捜部時代、ロッキード事件で時の前首相・田中角栄を逮捕にまで追い込んだ鬼検事。その後、福祉の世界に転身し、今は各界のご意見番としても活躍する著者が、「犯罪」と「福祉」、両極端の社会を見据えて発見した「人間力」とは何か。自分で生きて行く力=自助と、他人を助け、他人に助けられる力=共助というキーワードでやさしく提言する。また、イギリス、フィンランドそれぞれの教育に詳しい現場の教師との、示唆に富む特別対談二編も収録。
目次
第1章 子どもをゆがめる教育(「平等に…」が子どもたちを押さえ込んだ;「エリート育成」と「みんな平等」 ほか)
第2章 人間力の育て方(「人間力」を育む教育;親 ほか)
第3章 対談・子どもを伸ばす教育(1)ケーススタディ(1)注目を集めるフィンランド教育について―中嶋博氏(早稲田大学名誉教授/フィンランド科学アカデミー外国会員)
第4章 教育再生の方向(教育再生会議とゆとり教育;子どもたちが自ら考え、積極的に取り組む教育 ほか)
第5章 対談・子どもを伸ばす教育(2)ケーススタディ(2)試行錯誤を続けるイギリスの教育―野口徹氏(町田市立小山田南小学校教諭)
著者等紹介
堀田力[ホッタツトム]
1934年、京都府生まれ。58年京都大学法学部卒業。61年検事任官。76年から東京地検特捜部検事(ロッキード事件担当)。91年、法務大臣官房長を最後に退官。同年弁護士登録。さわやか法律事務所及びさわやか福祉推進センター(現・さわやか福祉財団)開設。その後は、同財団理事長のかたわら、数々の政府他各界の委員を歴任。講演・テレビのコメンテーターなどでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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