内容説明
二〇〇五年の衆院選は、「コミュニケーション戦略(コミ戦)」が試みられた、史上初の選挙となった。キーパーソンは、NTT出身の自民党議員・世耕弘成。民間企業の広報PRを政治の場に応用すべく結成された「チーム世耕」は、徹底した危機管理と情報操作で、ついには自民党を大勝利に導く。二大政党の一翼とされる民主党もコミ戦に着手している今、私たちはどのように政治報道に向き合えば良いのか?本書は、四半世紀もの間テレビメディアの世界で生きてきた著者が、政党によるメディア・コントロールの手法を具体的かつ詳細に暴いた、選挙前の必読書である。
目次
第1章 日本政治に初めて本格的“コミ戦”誕生!―歴史的転換点二〇〇五総選挙(自民党大勝の陰で進められたコミ戦全貌;コミ戦の仕掛け人 ほか)
第2章 コミ戦の起点は政治改革とともに―テレビが飲み込まれていった“失われた一〇年”(起点は一九九三年!政治がテレビを利用し始めた…;スキャンダルは格好のテレビネタ ほか)
第3章 コミ戦は日本の政治に根づくか―自民党vs民主党のコミ戦バトル(意外にも先行していた民主党コミ戦;コミ戦は、先に争点を作ること… ほか)
第4章 テレビメディア敗戦―政治や選挙報道とどう向き合うか(小泉最後のコミ戦;“言わない”ことで引きつける ほか)
著者等紹介
鈴木哲夫[スズキテツオ]
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。放送記者、ディレクター、プロデューサー、ビデオジャーナリスト。テレビ西日本報道部、フジテレビ報道センター政治部、東京MXテレビ、朝日ニュースター報道制作部を経て、2007年より日本BS放送勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くりのすけ
壱萬参仟縁
ホリエンテス
kozawa
takashi1982