集英社新書
田舎暮らしができる人 できない人

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203882
  • NDC分類 611.98
  • Cコード C0276

出版社内容情報

組織人から生活者回帰する男たちへのエール!
定年後は田舎暮らし、への関心が団塊世代を中心に高まっている。後半生の幸福な人生の選択とは何か?田舎暮らし歴25年の著者が語る、手触りのある暮らしの潤い、安らぎ、定年リボーンの思想。

内容説明

今、定年を迎える団塊世代を中心に、田舎暮らしへの関心が高まっているのはなぜだろう。軽井沢の別荘地のはずれでソフトな田舎暮らしを八年、その後農村地域の里山に居を移し荒地を耕して農園を拓くハードな田舎暮らしを一六年、さまざまなアスペクトを知る東京生まれの著者による実体験から、時代の変化が必然的に生み出した最新のライフスタイルの意味を探る。組織から解放され、社会への責任を果たして自由になった大人が、みずからの意志で選択する悔いのない終の棲処とは?田舎暮らしができる人にも、できない人にも、これからの三〇年を幸福に生きるためのヒントを与えてくれる一冊です。

目次

第1章 田舎暮らしの魅力
第2章 いまなぜ田舎暮らしなのか
第3章 バリアが低くなった田舎暮らし
第4章 スローライフは忙しい
第5章 田舎暮らしの意味するもの
第6章 田舎暮らしができる人できない人
第7章 田舎暮らしの心配ごと
第8章 農業をやりたい人へ

著者等紹介

玉村豊男[タマムラトヨオ]
1945年東京都生まれ。東京大学仏文科卒業。在学中にパリ大学言語学研究所に留学。77年『パリ 旅の雑学ノート』80年『料理の四面体』をはじめ、旅、料理、食文化ほか幅広い分野で執筆活動を続ける。83年より長野県軽井沢町、91年より同東部町(現・東御市)に移住。2004年『ヴィラデスト・ガーデンファーム・アンド・ワイナリー』開設。画家としても活躍し、07年箱根に『玉村豊男ライフアートミュージアム』開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

25
前々から、田舎暮らしとはどういうものか興味があり、ちょうど、この本を発見したので購入。読んでみて、この本は、田舎暮らしのマニュアル本というより、エッセイという感じでした。よくテレビとかで田舎暮らしはすごくいいみたいな放送がされている事がありますが、それと比べると、この本の内容は非常に率直に書かれている点もあり、勉強になりました。ショッキングだったのは、著者の住んでいる所では、ハネを広げると十数センチになる蛾が生息している事。幼虫もメチャ大きいらしく、かなり気持ち悪く感じました。色々参考になり良かったです。2013/11/02

ochatomo

20
団塊世代60歳定年に向けて都会脱出可能性をわかりやすく提案 『インターネットと宅配便』でバリアが低くなった 病院の心配は取り越し苦労であり先立つお金(仕事)を考える 農業も言及(ジムワーク?)『土に根ざしたら、そこが終の棲処』 虫は慣れるそう 基礎年金受給年齢引上げもあり田舎回帰はおこらなかったが、この本は読みやすくて団塊世代以外でも勿論参考となる 第5章“田舎暮らしの意味するもの”で産業革命のたとえが絶妙 ちなみに著者が絵を描き始めたのが41歳で肝炎を患った後とは知らなかった 2007刊2020/03/12

kazuさん

17
産業革命以降はお金を稼ぐために自分の時間を売るようになった。団塊の世代は、戦後日本の高度経済成長期に労働という商品を売る経験をし、そのことに疲れた。今度は他人に売り渡して来た膨大な時間の一部を取り戻そうとする。この為に、田舎暮らしを求めると。しかし、田舎暮らしは、なかなか理想どおりには運ばない。資金力や技術力や知力が必要。著者はたまたま成功したに過ぎないと思われた。都会ではスーパーで野菜や米が簡単に手に入るが、田舎で自給するには、土地に労働力を投入し、膨大な時間を使って、作物を栽培し収穫しないとならない。2021/11/04

さきん

14
田舎暮らしにあこがれる人へのアドバイス。しかし、団塊世代が対象。計らずも、社会の変遷がわかっておもしろかった。2016/01/24

だいすけ

13
この著者の本は初めてかもしれない。著者が田舎暮らしをスタートさせた年齢に自分も近くなったけれど、一本の草木からでも人生を反芻できるほどには自然観照の力はついていないなあ。2016/11/01

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