内容説明
世界でも珍しい「巡礼」である四国遍路には、起点もなく、終点もない。どこから始めてもよく、どこで終ってもいい、お大師さん(空海)との「同行二人」―日本人の心の旅の一つのかたちです。諸外国を放浪し、アフリカ、ネパール、パリなどに桃源郷(シャングリラ)を求めてきた写真家が、この遍路道に魅せられ、結願八度。自分の旅人としての経験から、持ち歩けば必ず役に立つ、歩きのノウハウ、順路情報から各札所で必要な「真言」までを、コンパクトな一冊にまとめました。
目次
第1部 四国遍路についての基礎知識(四国遍路について;四国遍路に旅立つ前の準備;個人で旅する四国遍路の方法;巡礼巡拝の基礎知識;四国遍路の日程の立て方;「お礼参り」から「ぎりぎり遍路」まで)
第2部 四国遍路ガイド編(徳島へんろ路;高知へんろ路;愛媛へんろ路;香川へんろ路)
著者等紹介
横山良一[ヨコヤマリョウイチ]
1950年東京都生まれ。米国、アジア、中近東などに長期滞在。ケニアのナイロビで撮影コーディネート会社経営の後、写真活動を始める。83年第二〇回太陽賞受賞。99年から四国遍路の旅に魅せられ、巡礼結願八度(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つちのこ
42
この春二巡目の歩き遍路に出るので、復習がてら手に取った。お遍路の成り立ちや参拝の作法など、初めて四国遍路に向かう巡礼者に対しては、八巡した著者ならではの体験に基づいた親切な作りになっている。札所ごとに交通、食や宿などの情報が簡潔にまとめられているので、ガイドブックとしても役立ちそうだ。ただ、一度結願した自分には目新しいものはなく、欲をいえば野宿場所の情報が欲しかったところだ。いかんせん著者の基本は宿泊まりなので、それは無理か。巻末にある種田山頭火の句「人生即遍路」、旅立ちのはなむけの言葉として受け止めた。2025/02/14
ぽたろう
0
四国八十八ヶ所思ったより金と時間がかかるぜ。歩き遍路だけじゃないのね。2011/08/06
阿井植夫
0
とても参考になった。2022/11/02