集英社新書
江戸の旅日記―「徳川啓蒙期」の博物学者たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203042
  • NDC分類 915.5
  • Cコード C0226

内容説明

江戸時代中期、徳川吉宗の時代になって、日本に新しい紀行文学が現れた。あたかも歩調をそろえるように、何人もの書き手たちがそれぞれの好奇心で旅に出て、北海道蝦夷地から九州薩摩までを巡り、それまで意識されることのなかった「日本」を発見した、と言ってもいい。その背景にあったものは、一体何だったのだろうか。文学的な価値は低いと見なされていたその時期の紀行文に記録された、各地の歴史地理、人々の衣食住とこころ―外国人日本文化研究者がそこに新しい光を当てる。

目次

第1章 貝原益軒の情報欲
第2章 本居宣長の考古学
第3章 天明の大飢饉をめぐって―高山彦九郎と菅江真澄
第4章 古川古松軒の批判的精神
第5章 日本民俗学の父と言われる男、菅江真澄
第6章 新しいビジョンを提示した、橘南谿と司馬江漢
第7章 参勤交代という名の博覧紀行―松浦静山
第8章 富本繁太夫―十九世紀初頭に生きた旅芸人の日々
第9章 新しい美的ビジョン―渡辺崋山
第10章 松浦武四郎の蝦夷探検
終章 江戸時代の旅と啓蒙思想

著者等紹介

プルチョウ,ヘルベルト[プルチョウ,ヘルベルト][Plutschow,Herbert]
1943年スイス生まれ。城西国際大学客員教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)名誉教授。62年パリ大学東洋語学校卒業。73年コロンビア大学博士課程で日本中世旅文学の論文により博士号取得。UCLAで日本文学、日本文化史を教えるかたわら、日本学の様々な分野を研究し、論文、著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コカブ

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(1)貝原益軒(2)本居宣長(3)高山彦九郎と菅江真澄(4)古川古松軒(5)菅江真澄(6)橘南谿と司馬江漢(7)松浦静山(8)富本繁太夫(9)渡辺崋山(10)松浦武四郎2010/01/07

かねかね

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紹介されている紀行文は面白そうですが、この本単独の感想は然程面白くはありませんでした。資料検索の為の補助資料って感じです。2010/06/12

武隈

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台東区中央図書館で「江戸の旅日記を読む」というミニ企画展で本書を知りました。恥ずかしいですが、著者は知りませんでした。スイス生まれの日本文化研究者なんですね。城西大学教授でしたが、10年前に亡くなられていました。 江戸期の紀行文から日本の博物2019/08/17

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